緊張型頭痛 :トップ    
監修: 高橋裕秀 みどり野リハビリテーション病院
徳岡健太郎 東海大学医学部付属八王子病院

概要

疾患のポイント:
  1. 緊張型頭痛とは、一次性頭痛のなかで最も頻度の高い頭痛であり、両側性の圧迫感もしくは締め付けられる感じのある非拍動性の頭痛を来す疾患である。
  1. 悪心や光過敏、音過敏を伴うことはなく、あっても食欲不振がある程度である。歩行や階段の昇降のような日常的な動作により増悪しない。
 
診断: >詳細情報 
  1. 以下の特徴を確認し、二次性頭痛を除外し、頭痛の発症状況、性状、頻度、随伴症状の有無を確認したうえで、国際頭痛分類第2版(ICHD-Ⅱ)の診断基準(下記)に合致するものとなる。 エビデンス 
  1. 二次性頭痛を疑う所見( >詳細情報 )を認める場合は、頭部画像検査、髄液検査、血液検査などを行い、評価をする。
  1. 診断基準: エビデンス 
  1. A 項:下部に記載
  1. 2.1. 稀発反復性緊張型頭痛は、 1カ月に1日未満(年間12日未満)の頻度で生じる頭痛
  1. 2.2. 頻発反復性緊張型頭痛は、 1カ月に1日以上、15日未満(年間12日以上180日未満)の頻度で生じる頭痛
  1. 2.3. 慢性緊張型頭痛は、 1カ月に15日以上(年間180日以上)の頻度で生じる頭痛
  1. 2.4. 緊張型頭痛の疑いは、緊張型頭痛の診断基準を1つだけ満たさず、かつ片頭痛でないものである。
  1. B項:頭痛は 30 分~ 7 日間持続する
  1. C項:頭痛は以下の特徴の少なくとも 2 項目を満たす
  1. 1. 両側性
  1. 2. 性状は圧迫感または締め付け感(非拍動性)
  1. 3. 強さは軽度~中等度

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

初期治療例
  1. 頻発反復性緊張型頭痛や慢性緊張型頭痛は治療が必要である。急性期での薬物治療(頭痛発作時の頓挫薬)は、鎮痛薬およびNSAIDsを用いる。 エビデンス  エビデンス  エビデンス  エビデンス 
  1. 頻回に鎮痛薬を使用すれば薬物乱用頭痛の危険性が高まるため、漫然と使用すべきではない。 エビデンス 
  1. 予防薬は、頭痛発作頓挫薬の使用状況により検討するが、明確に区別されているものではない。
  1. うつ状態が強いときや慢性緊張型頭痛の場合には、抗うつ薬であるアミトリプチリン(トリプタノール)を使用する。 エビデンス 
  1. そのほか、筋弛緩薬であるチザニジン(テルネリン)や、抗不安作用と筋弛緩作用を併せ持つエチゾラム(デパス)も使用する。
○ 急性期の治療は1)2)3)を投与する。慢性期には必要に応じて4)5)6)を投与する。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
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緊張型頭痛の治療方針
著者校正/監修レビュー済
2016/11/30