• 神経 の他のコンテンツを見る
群発頭痛

著者: 今井昇 静岡赤十字病院 脳神経内科

監修: 高橋裕秀 昭和大学藤が丘病院 脳神経内科

著者校正/監修レビュー済:2020/05/14
参考ガイドライン:
  1. 日本頭痛学会(http://www.jhsnet.org/guideline.html):慢性頭痛の診療ガイドライン2013、群発頭痛の在宅酸素療法(HOT)ガイドライン

概要・推奨  

  1. 群発頭痛の診断はICHD-3を用いて行う(推奨度1)。
  1. 群発頭痛の発作に対する第1選択薬として、わが国では、スマトリプタン 皮下注射が強く推奨される(推奨度1)。
  1. 群発頭痛の発作に対し90%より高濃度の酸素を7L/分、フェイスマスクを用い15分間吸入させる治療法が強く推奨される(推奨度1)。
  1. 群発頭痛の発作に対しスマトリプタン皮下注射、高濃度酸素吸入を使用できない場合は、スマトリプタン点鼻を考慮してもよいが、保険適用外である(推奨度3)。
  1. 反復性群発頭痛の発作に対しスマトリプタン 皮下注射、高濃度酸素吸入、スマトリプタン点鼻を使用できない場合は、ゾルミトリプタン錠の投与を検討してもよいが、保険適用外である(推奨度3)。
  1. 群発頭痛の発作に対しリドカイン、コカイン、エルゴタミン製剤、通常の鎮痛薬(非ステロイド系鎮痛薬)を処方することは勧められない(推奨度3)。
  1. 群発頭痛の予防薬として、ベラパミル240~360mg/日の投与が推奨される(推奨度2)。
  1. 群発頭痛の予防薬として、プレドニゾロン60~100mg/日を5日間投与、以後連日10mg/日漸減を考慮してもよい(推奨度3)。
  1. 群発頭痛の予防薬として、ベラパミルが無効な場合リチウムを少量より開始し血中濃度0.3~0.8mEq/lを維持するように(維持量は通常200~800mg/日)投与することを考慮してもよいが、保険適用外である(推奨度3)。
  1. 群発頭痛の予防薬としてベラパミルが無効な場合、トピラマートを1回50mg 1日1~2回で開始し以後、1週間以上の間隔をあけて漸増し、維持量として1日200~400mg 分2で投与することを考慮してもよいが、保険適用外である(推奨度3)。
  1. 群発頭痛の予防薬として、ベラパミルが無効な場合ロメリジン10~20mg/日の投与を検討してもよいが、保険適用外である(推奨度3)。
  1. 群発頭痛の予防薬として、ベラパミルが無効な場合バルプロ酸400~600mg/日の投与を検討してもよいが、保険適用外である(推奨度3)。
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

改訂のポイント:
  1. 群発頭痛に対する在宅酸素療法の保険適用が承認された。これに伴い「群発頭痛の在宅酸素療法(HOT)ガイドラインが作成され、酸素療法の内容を修正した。
  1. 国際頭痛分類がICHD-3βからICHD-3に改訂され、診断基準の随伴症状の項目の「前頭部および顔面の紅潮」「耳閉感」が削除され、慢性群発頭痛の診断基準の寛解期の期間が「1カ月未満」から「3カ月未満」に変更された。


ページ上部に戻る


エルゼビアは医療の最前線にいらっしゃる
すべての医療従事者の皆様に敬意を表します。
人々の健康を守っていただき、ありがとうございます。
Thank you for serving us!