胆嚢ポリープ・胆嚢腺筋腫症 :トップ    
監修: 田妻進 広島大学病院 総合内科・総合診療科
乾和郎 藤田保健衛生大学 坂文種報德會病院 消化器内科

概要

疾患のポイント:
  1. 胆嚢ポリープとは、胆嚢の内腔粘膜が一部隆起している状態であり、炎症性・過形成性およびコレステロール由来のものに分類される。一方、胆嚢腺筋腫症とは胆嚢壁に存在する憩室の一種であるロキタンスキー・アショフ洞が増殖・拡張し胆嚢壁が部分的あるいは全体的に肥厚する疾患である。
  1. 胆嚢ポリープの発見頻度は4.3~6.9%、胆嚢腺筋腫症の発見頻度は0.2~0.4%である。胆嚢ポリープには、コレステロールポリープ、炎症性ポリープ、腺腫などがある。
  1. 一方、胆嚢癌は0.011%に発見されていることから、発見したときに正確な診断を行うことが勧められる。
  1. 胆嚢ポリープの種類:<図表>
 
胆嚢腺腫・胆嚢癌疑い:
  1. 広基性で内部エコーが不均一なポリープは、胆嚢腺腫あるいは胆嚢癌を疑う。特に大きさ10mm以上は胆嚢癌の可能性が高い。CT、MRIなどの追加検査を考慮する。
  1. 広基性
  1. 大きさ10㎜以上
  1. 充実性エコー
  1. 血流豊富
  1. 胆嚢ポリープ・胆嚢腺筋腫症の治療方針:アルゴリズム
 
フォローアップ方針:
  1. 胆嚢摘出術:
  1. 広基性で大きさ10mm以上、充実エコーを呈する胆嚢ポリープを有する患者は、胆嚢摘出術を行うことが勧められる。10mm以上では88%が悪性で、15%が良性であったとの報告もある。また、悪性ポリープでは73%が、良性ポリープでは23%が60歳以上であったとし、高齢であるほど癌の可能性が高い。ただし、10mm以下の隆起性病変のうち7.4%が腫瘍性であったことから6mm以上を外科切除の適応とするほうがよいという報告があり注意を要する。 症例  エビデンス 
  1. 腹部超音波検査:

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

胆嚢隆起性病変を評価あるいは経過観察するための検査
  1. 良悪性の鑑別診断を行うための検査を行う。大きさや形態の変化を見るための検査を行う。
○ 良悪性の鑑別診断のため、下記の検査を考慮する。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

胆嚢ポリープ・胆嚢腺筋腫症の治療方針
胆嚢ポリープの種類
胆嚢腺筋腫症の分類
コレステロールポリープの超音波像
胆嚢コレステロールポリープの超音波像
胆嚢腺腫の超音波像
胆嚢腺筋腫症の超音波像
著者校正済:2018/08/10
現在監修レビュー中

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、胆嚢ポリープに関して超音波内視鏡検査、CT検査、造影超音波検査、胆嚢腺筋腫症に関して癌化と経過観察における注意点それぞれエビデンスを加筆修正し文献を追加した。


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