今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 乾和郎 山下病院 消化器内科

監修: 田妻進 JR広島病院/広島大学

著者校正/監修レビュー済:2025/02/12
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、診断に関して2021年と2022年の文献を追加した。
  1. 胆嚢ポリープの発見頻度は4.3~6.9%、胆嚢腺筋腫症の発見頻度は0.2~0.4%である(Okaniwa S. et al. J Med Ultrason (2001). 2021 Apr;48(2):149-157.)。
  1. 胆嚢ポリープの診断に造影超音波検査が有用であるという報告が増えている(Miwa H, et al. J Med Ultrason (2001). 2021 Apr;48(2):159-173.)。
  1. 超音波内視鏡下のカラードプラ信号の有用性が報告されている(石川 卓哉 他.Gastroenterol. Endosc. 2022; 4(6): 1211-1220.)。本邦では賛否両論あるが、近年、超音波内視鏡下穿刺細胞診による診断が有用であるという報告がある(Tanaka K, et al. J Med Ultrason (2001). 2021 Apr;48(2):187-198.)。
  1. 胆嚢ポリープの診断に造影超音波検査が有用であるという報告が増えている(Miwa H, et al. J Med Ultrason (2001). 2021 Apr;48(2):159-173.、Miyoshi H, et al. J Med Ultrason (2001). 2021 Apr;48(2):175-186.)。

概要・推奨   

  1. 広基性で大きさが10 mm以上の胆嚢ポリープを有する患者には、胆嚢摘出術を行うことが勧められる(推奨度1)
  1. 有茎性で大きさ10 mm以下、高エコーを呈する桑実状ポリープを有する患者は、1年後に腹部超音波検査を再検することが勧められる(推奨度1)
  1. 胆嚢ポリープは人間ドックなどの腹部超音波検査で4.3~6.9%に認められる。一方、胆嚢癌は0.011%に発見されていることから、発見したときに正確な診断を行うことが勧められる(推奨度1)
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病態・疫学・診察 

疾患情報(疫学・病態)  
  1. 胆嚢ポリープとは、胆嚢の内腔粘膜が一部隆起している状態であり、炎症性・過形成性およびコレステロール由来のものに分類される。一方、胆嚢腺筋腫症とは胆嚢壁に存在する憩室の一種であるロキタンスキー・アショフ洞が増殖・拡張し胆嚢壁が部分的あるいは全体的に肥厚する疾患である。
  1. 胆嚢ポリープの発見頻度は4.3~6.9%、胆嚢腺筋腫症の発見頻度は0.2~0.4%である[1][2]。胆嚢ポリープには、コレステロールポリープ、炎症性ポリープ、腺腫などがあり、最も頻度が高いのは、コレステロールポリープである。一方、胆嚢腺筋腫症は形態によってびまん型、分節型、限局型に分けられるが、胆嚢ポリープとの鑑別診断が問題となるのは限局型である。
  1. 2018年に出されたコクランによるシステマティックレビューでは、1,000人の胆嚢ポリープ有病率は6.4%であったが、そのうち腫瘍性ポリープは10%であったと報告されている[3]
  1. 胆嚢癌は0.011%に発見されていることから、発見したときに正確な診断を行うことが勧められる。
 
胆嚢ポリープの種類

胆嚢ポリープの60%はコレステロールポリープで、限局型腺筋腫症は25%、炎症性ポリープは10%、腺腫は4%、その他の腫瘍は1%以下である。

出典

Feldman: Sleisenger and Fordtran's Gastrointestinal and Liver Disease, 10th ed.; Chapter 67. Acalculous Biliary Pain, Acute Acalculous Cholecystitis, Cholesterolosis, Adenomyomatosis, and Gallbladder Polyps. TABLE 67-3. Saunders, 2016.
 
  1. 腺腫は癌化の可能性があるが、コレステロールポリープ、炎症性ポリープは癌化の可能性はほとんどない。限局型腺筋腫症は頻度が低いものの癌合併の報告がある。
 
胆嚢腺筋腫症の分類

限局型:壁肥厚が限局して認められる。底部に多いので底部型とも呼ばれる。通常10~20 mmである。びまん型:胆嚢全体に壁肥厚を認める。分節型:壁肥厚を1区域または2区域に認める。

出典

著者提供
問診・診察のポイント  
  1. 健康診断や他疾患の診察時などに腹部超音波検査を受けたことがないかを確認する。比較する画像があれば参考にする。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光および日本医科大学多摩永山病院 副薬剤部長 林太祐による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、 著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
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著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
乾和郎 : 特に申告事項無し[2024年]
監修:田妻進 : 特に申告事項無し[2024年]

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胆嚢ポリープ・胆嚢腺筋腫症

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