胆嚢ポリープ・胆嚢腺筋腫症

著者: 乾和郎 藤田医科大学 ばんたね病院 消化器内科

監修: 田妻進 広島大学病院 総合内科・総合診療科

著者校正/監修レビュー済:2019/11/29

概要・推奨  

  1. 広基性で大きさが10mm以上の胆嚢ポリープを有する患者には、胆嚢摘出術を行うことが勧められる(推奨度1)。
  1. 有茎性で大きさ10mm以下、高エコーを呈する桑実状ポリープを有する患者は、1年後に腹部超音波検査を再検することが勧められる(推奨度1)。
  1. 胆嚢ポリープは人間ドックなどの腹部超音波検査で4.3~6.9%に認められる。一方、胆嚢癌は0.011%に発見されていることから、発見したときに正確な診断を行うことが勧められる(推奨度1)。
  1. 広基性で大きさ10mm以上、充実エコーを呈する胆嚢ポリープを有する患者は、胆嚢摘出術を行うことが勧められる。2cm以上のポリープは癌あるいは高度異型であることが多いことから手術が勧められる(推奨度1)。
  1. 有茎性で大きさ10mm以下、高エコーを呈する桑実状ポリープを有する患者は、1年後に腹部超音波検査を再検することが勧められる(推奨度1)。
  1. 広基性で内部に小嚢胞エコー、高エコー部、コメットサインを認める低エコー腫瘤を有する患者は、1年後に腹部超音波検査を再検することが勧められる(推奨度1)。
  1. 腫瘍性か非腫瘍性か判断できない胆嚢ポリープを疑う患者には、超音波内視鏡検査を行うことが勧められる(推奨度1)。
  1. 腫瘍性か非腫瘍性か判断できない胆嚢ポリープを疑う患者には、ダイナミックCTを行うことが勧められる。ダイナミックCTで早期に濃染し、濃染が遷延する隆起性病変として描出される胆嚢ポリープは胆嚢癌の可能性が高い(推奨度1)。
  1. 腫瘍性か非腫瘍性か判断できない胆嚢ポリープを疑う患者には、ダイナミックMRIを行うことが勧められる。造影MRIで早期に濃染し、濃染が遷延する隆起性病変として描出される胆嚢ポリープは胆嚢癌の可能性が高い(推奨度1)。
  1. 腫瘍性か非腫瘍性か判断できない胆嚢ポリープを疑う患者には、造影超音波検査を行うことが勧められる。造影早期に濃染し、濃染が遷延する隆起性病変として描出される胆嚢ポリープは胆嚢癌の可能性が高い(推奨度1)。
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行った(2018年に出されたコクランによるシステマティックレビューを追加した)。

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