腎障害と薬剤投与量

著者: 浦田元樹 社会医療法人寿楽会 大野記念病院

監修: 浦田元樹 社会医療法人寿楽会 大野記念病院

著者校正/監修レビュー済:2019/12/19
参考ガイドライン:
  1. 日本腎臓学会日本医学放射線学会・[http://www.j-circ.or.jp/日本循環器学会]:腎障害患者におけるヨード造影剤使用に関するガイドライン2018
  1. 日本腎臓学会:薬剤性腎障害診療ガイドライン2016

概要・推奨  

  1. 腎不全患者では水溶性の未変化体や脂溶性薬物が代謝されて親水性になった代謝物、抱合体が蓄積しやすい。代謝物、抱合体は活性を有する場合に、有害事象などの問題が発生する。
  1. 腎機能の推算法には、血清クレアチニン値を用いたCockcroft-Gaultの式によるクレアチニンクリアランス推算式や日本人向けGFR推算式、シスタチンCを用いた日本人向けGFR推算式などがある。それぞれの推算式の特徴や欠点を理解し、投与設計に用いるのが肝要である。
  1. 患者の腎機能および薬物の尿中未変化体排泄率がわかればGiusti-Hayton法によって投与補正係数を算出し、至適投与量を求めることができる。減量するか投与間隔を延長するかは、薬物の特徴や患者の体格に応じて決定する。
  1. 透析患者の投与設計では、透析による薬物除去の程度を考慮する。
  1. 薬剤性腎障害は発症機序に基づき、中毒性腎障害、アレルギー・免疫学的機序による腎障害、間接毒性による腎障害、尿路閉塞性腎障害に分類される。
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

改訂のポイント:
  1. 腎障害患者におけるヨード造影剤使用に関するガイドライン2018に基づき、腎機能が低下した症例における造影剤投与時の予防法について追記した。
  1. 薬剤性腎障害診療ガイドライン2016に基づき、薬剤性腎障害に関する記載について改訂を行った。

ページ上部に戻る


エルゼビアは医療の最前線にいらっしゃる
すべての医療従事者の皆様に敬意を表します。
人々の健康を守っていただき、ありがとうございます。
Thank you for serving us!