劇症肝炎 :トップ    
監修: 金子周一 金沢大学大学院
持田智 埼玉医科大学 消化器内科・肝臓内科

概要

疾患のポイント:
  1. 初発症状出現8週以内にプロトロンビン時間が40%以下に低下し、昏睡Ⅱ度以上の肝性脳症を呈する肝炎である。
  1. 昏睡Ⅱ度以上の肝性脳症を呈する肝炎で、昏睡出現までの期間で「急性型」と「亜急性型」に分類される。また、類縁疾患としては遅発性肝不全(late onset hepatic failure、LOHF)と前駆病変の急性肝炎重症型が重要である。  エビデンス 
  1. また、病型には以下の種類がある。
  1. 病型分類:
  1. 急性肝不全:非昏睡型
  1. 急性肝不全:昏睡型(急性型、亜急性型)
  1. 遅発性肝不全(LOHF)
  1. 成因分類:
  1. ウイルス性(A型、B型[急性感染例、キャリア例]、C型、E型、その他)
  1. 自己免疫性
  1. 薬物性(アレルギー性、中毒性)
  1. 成因不明例(肝炎以外の成因(代謝性、循環障害、悪性腫瘍の肝浸潤、その他))
 
診断: >詳細情報 
  1. 肝機能異常が認められるようになって8週以内に、プロトロンビン時間のINR値が肝障害に起因して1.5以上に上昇していた場合は「急性肝不全」と診断する。
  1. 急性肝不全の「昏睡型」で、プロトロンビン時間が40%以下に低下した場合は、肝障害の成因がウイルス感染、薬物アレルギー、自己免疫性肝炎などで、肝組織所見として肝炎像がみられると推定される場合に、「劇症肝炎」と診断する。
  1. 急性肝不全の診断基準:<図表>
  1. 劇症肝炎の診断基準:<図表>
 
原因の評価:
  1. 成因分類に準拠して、以下の検査を実施することで、診断を確定する。わが国の劇症肝炎で最も多いのはウイルス性で、その大部分はB型である。 

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

急性肝不全の成因の検索
  1. ウイルス性、自己免疫性、薬物性、その他の鑑別に実施する血液検査
○ 成因を検索する場合、スクリーニングとして1)2)3)4)を、病態に合わせて5)を行う。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
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(詳細はこちらを参照)

劇症肝炎、LOHFの治療体系
劇症肝炎の診断基準
急性肝不全の診断基準
劇症肝炎およびLOHFの成因(1998~2014年)
劇症肝炎およびLOHFの背景、成因および予後(1998~2014年の発症例)
肝性脳症の昏睡度分類(犬山シンポジウム:1972年)
小児肝性昏睡の分類 (第5回小児肝臓ワークショップ:1988年)
急性肝不全の成因分類
劇症肝炎の肝移植適応ガイドライン(新)
免疫抑制・化学療法により発症するB型肝炎対策ガイドライン(2013年改訂版)
著者校正/監修レビュー済
2017/06/30


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