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急性肝不全

著者: 持田智 埼玉医科大学 消化器内科・肝臓内科

監修: 金子周一 金沢大学大学院

著者校正/監修レビュー済:2020/04/16
参考ガイドライン:
  1. Sugawara K, Nakayama N, Mochida S. Acute liver failure in Japan: definition, classification, and prediction of the outcome. J Gastroenterol. 2012 Aug;47(8):849-61.
  1. Nakao M, Nakayama N, Uchida Y, Tomiya T, Ido A, Sakaida I, Yokosuka O, Takikawa Y, Inoue K, Genda T, Shimizu M, Terai S, Tsubouchi H, Takikawa H, Mochida S. Nationwide survey for acute liver failure and late-onset hepatic failure in Japan. J Gastroenterol. 2018 Jun;53(6):752-769.

概要・推奨  

  1. 正常肝ないし肝予備能が正常と考えられる肝に肝障害が生じ、初発症状出現から8週以内に、高度の肝機能障害に基づいてプロトロンビン時間が40%以下ないしはINR値1.5以上を示すものを「急性肝不全」と診断する。
  1. 急性肝不全昏睡型のうち、成因がウイルス性、自己免疫性、薬物アレルギーなどで、肝炎を伴う症例が劇症肝炎に相当し、劇症肝炎は急性肝不全に含まれる疾患単位である。
  1. 肝炎症例では内科的集学的治療を実施して、死亡が予測される場合は肝移植の適応を検討する。成因に対する治療および肝庇護療法は、肝性脳症を発症する前から、可及的速やかに実施する。昏睡Ⅱ度以上の肝性脳症が出現した場合は、血漿交換とOn-line HDFなどの血液濾過透析による人工肝補助を行う。肝炎以外の症例では、原疾患に対する治療が最も重要である。
  1. Child-Pughスコアが5~9点の代償性ないし非代償性肝硬変に、アルコール多飲、感染症、消化管出血、原疾患増悪などの増悪要因が加わって、28日以内に高度の肝機能異常に基づいて、プロトロンビン時間INRが1.5以上ないし同活性が40%以下で、血清総ビリルビン値が5.0mg/dL以上を示す肝障害は、acute-on-chronic liver failure(ACLF)と診断し、急性肝不全から除外する。
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、観察研究による新たなエビデンスを追記した。


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