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著者: 持田智 埼玉医科大学 消化器内科・肝臓内科

監修: 持田智 埼玉医科大学 消化器内科・肝臓内科

著者校正/監修レビュー済:2024/05/01
参考ガイドライン:
  1. Mochida S, Takikawa Y, Nakayama N, et al. Diagnostic Criteria of Acute Liver Failure: A Report by the Intractable Hepato-Biliary Diseases Study Group of Japan. Hepatol Res 2011; 41(9): 805-812.
  1. 持田 智,滝川康裕,中山伸朗,他:我が国に おける「急性肝不全」の概念、診断基準の確立: 厚生労働省科学研究費補助金(難治性疾患克服 研究事業)「難治性の肝・胆道疾患に関する調査研究」班、ワーキンググループ-1、研究報告.肝臓 2011; 52 (6); 393-398.
  1. Sugawara K, Nakayama N, Mochida S. Acute liver failure in Japan: definition, classification, and prediction of the outcome. J Gastroenterol. 2012 Aug;47(8):849-61.
  1. Nakao M, Nakayama N, Uchida Y, et al. Nationwide survey for acute liver failure and late-onset hepatic failure in Japan. J Gastroenterol. 2018 Jun;53(6):752-769.
  1. Nakayama N, Umemura H, Uchida Y, et al. Nationwide survey for patients with acute-on-chronic liver failure occurring between 2017 and 2019 and diagnosed according to proposed Japanese criteria. J Gastroenterol 2021; 56 (12): 1092-1106.
  1. Mochida S, Nakayama N, Terai S, et al. Diagnostic criteria for acute-on-chronic liver failure and related disease conditions in Japan. Hepatol Res. 2022 May;52 (5):417-421.
  1. 持田智,中山伸朗,寺井崇二, et al. わが国におけるacute-on-chronic liver failure (ACLF)とその関連病態の診断基準: 肝臓 2022; 63 (5): 219-223.
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行った(変更なし)。

概要・推奨   

  1. 正常肝ないし肝予備能が正常と考えられる肝に肝障害が生じ、初発症状出現から8週以内に、高度の肝機能障害に基づいてプロトロンビン時間が40%以下ないしはINR値1.5以上を示すものを「急性肝不全」と診断する。
  1. 急性肝不全昏睡型のうち、成因がウイルス性、自己免疫性、薬物アレルギーなどで、肝炎を伴う症例が劇症肝炎に相当し、劇症肝炎は急性肝不全に含まれる疾患単位である。
  1. 肝炎症例では内科的集学的治療を実施して、死亡が予測される場合は肝移植の適応を検討する。成因に対する治療および肝庇護療法は、肝性脳症を発症する前から、可及的速やかに実施する。昏睡Ⅱ度以上の肝性脳症が出現した場合は、血漿交換とOn-line HDFなどの血液濾過透析による人工肝補助を行う。肝炎以外の症例では、原疾患に対する治療が最も重要である。
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著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
持田智 : 講演料(ギリアド・サイエンシズ(株),アッヴィ合同会社,あすか製薬(株),東レ(株),大塚製薬(株),エーザイ(株))[2024年]
監修:持田智 : 講演料(ギリアド・サイエンシズ(株),アッヴィ合同会社,あすか製薬(株),東レ(株),大塚製薬(株),エーザイ(株))[2024年]

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