顔面色素性病変 :トップ    
監修: 戸倉 新樹 浜松医科大学医学部附属病院 皮膚科
船坂陽子 日本医科大学 皮膚科

概要

疾患のポイント:
  1. 顔面の色素斑は、何らかの原因によりメラニン過多のために生じる。

症状治療・診断的治療: >詳細情報 
  1. 紫外線は色素細胞を活性化して、メラニン産生を増強させる作用があるので、遮光が重要である。
  1. 顔面の色素斑に対しては、その色素病変を正しく診断して治療に臨むことが最も重要である。
  1. Q-スイッチレーザー照射:
  1. 太田母斑、老人性色素斑、雀卵斑、対称性真皮メラノサイトーシスに効果を認める。太田母斑に保険適用がある。ただし、肝斑はQ-スイッチレーザー照射にて悪化するので、注意が必要がある。
  1. ハイドロキノン外用治療、ビタミンCの内服:
  1. 太田母斑および対称性真皮メラノサイトーシスを除いて、表皮にメラニンが過多にみられるあらゆる色素斑において効果がある。ハイドロキノン製剤は外用美白薬で最も効果が高い。炎症後色素沈着に対しビタミンCが保険適用である。ビタミンEおよびハイチオールの併用でより改善率が高くなる。
  1. トラネキサム酸、
  1. 肝斑に有効な治療法である。保険適用はなく、血栓症のおそれがある。
  1. intense pulsed light (IPL)照射:
  1. 自費診療となるが、雀卵斑、薄い色調の小斑型の老人性色素斑の色調を薄くすることができる。
 
診断へのアプローチ:(身体診察: >詳細情報 ・鑑別疾患: 鑑別疾患 ・アルゴリズム
  1. 通常、問診と視診で診断する。先天性かどうか、紫外線によって悪化するかなどを確認する。
  1. 顔面の色素斑の多くは、慢性の日光曝露と加齢が原因の老人性色素斑(日光性黒子)である。また、先天性の茶色のあざは大部分が扁平母斑である。
  1. いわゆる黒あざは太田母斑である。肝斑は紫外線・女性ホルモンで悪化する場合に考慮する。
  1. ほくろの癌である悪性黒子は、手術が必要である。色素斑を臨床的に診る際、Asymmetry(非対称性である)、Border irregularity(辺縁が不整である)、

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

老人性色素斑と悪性黒子との鑑別
  1. 老人性色素斑との鑑別に悪性黒子が挙げられる。
○ 悪性黒子を疑う患者ではダーモスコピーで詳細に検討する。

追加情報ページへのリンク

薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

顔面の色素斑の診断アルゴリズム
老人性色素斑(小斑型)
老人性色素斑(大斑型)
雀卵斑
肝斑
対称性真皮メラノサイトーシス
太田母斑
炎症後色素沈着
扁平母斑
悪性黒子
著者校正/監修レビュー済
2016/04/01