今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 長濱通子 神戸ほくと病院皮膚科・美容皮膚科

監修: 戸倉新樹 掛川市・袋井市病院企業団立 中東遠総合医療センター 参与/浜松医科大学 名誉教授

著者校正/監修レビュー済:2022/11/09
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 本邦でいう扁平母斑の臨床像は多様であり、海外での扁平母斑(Nevus Spilus)とは異なることに注意。
  1. 乳幼児期は色素性母斑の色調が薄く茶色のこともあるため、扁平母斑との鑑別が必要である。

概要・推奨   

  1. 日本では、神経線維腫症1型(neurofibromatosis type 1: NF1)にみられる淡茶色の類円形の色素斑をカフェオレ斑と称し、その他の淡茶色から褐色の様々な形態の色素斑を扁平母斑と総称しているが、欧米ではNFによる色素斑を区別せず、淡茶色から茶色の色素斑をカフェオレ斑と呼ぶことが多い。
  1. 小児期に6個以上の扁平母斑がある場合は神経線維腫I型を疑う(six spots criteria)。
  1. 効果の定まった治療はない。レーザー治療の効果は不定なので、治療を希望する場合は専門医に紹介することが推奨される。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光および日本医科大学多摩永山病院 副薬剤部長 林太祐による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、 著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
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著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
長濱通子 : 特に申告事項無し[2024年]
監修:戸倉新樹 : 講演料(サノフィ(株),日本イーライリリー(株),アッヴィ合同会社,協和キリン(株))[2024年]

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