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評価・治療例(詳細)
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概要・推奨
症状のポイント:- 環状紅斑とは、紅斑が環状を呈する症状名である。原因疾患として、さまざまな疾患が背景に潜んでいることがある。
- 一部の症例で重篤な疾患を合併することがあり注意を要する。特に、匍行性迂回状紅斑(瘙痒が激しい独特の木目様、縞模様の環状紅斑が急速に拡大)、壊死性遊走性紅斑(水疱、膿疱、びらんを呈する環状紅斑)を認めた場合は、悪性腫瘍を高率に合併する(ほぼ100%)ため、早急に全身検索を行う。
原因の評価: >詳細情報 - ポイント:
- 実臨床で、環状を呈する皮疹をみた際、所謂環状紅斑のなかでは、遠心性環状紅斑、膠原病に伴う環状紅斑、慢性遊走性紅斑(ライム病)など;鑑別すべき疾患 のなかでは蕁麻疹、体部白癬の頻度が高い。ほかに環状肉芽腫、好酸球性膿疱性毛包炎などの評価を含めた問診・採血や、生検を基本として評価を進める。
- 「環状皮疹を呈し得る他の疾患」との鑑別を行い、次に環状紅斑(表)の分類に従って、関連項目の問診などでさらに疾患を絞っていくとよい。
- STEP1: 環状紅斑以外の「環状の形をとる皮疹」の評価:
- 環状紅斑を疑う皮疹をみたとき、まず最初にその皮疹が本当に環状紅斑なのか、それとも環状紅斑以外の「環状の形をとる皮疹」なのかを評価する。例えば、乾癬やサルコイドーシスなどでも皮疹が環状を呈することがあり、環状紅斑との鑑別が必要となる。
- 具体的な鑑別疾患としては、体部白癬は環状の形をとることが多い。特に、環状紅斑に鱗屑を有する場合は、必ず真菌検査を行い体部白癬の評価をすることが必要となる。ほかに、好酸球性毛包炎は膿疱を有する紅斑が環状を呈し、炎症性角化症で皮疹が環状をなすことがある疾患に乾癬、環状扁平苔癬、肉芽腫…
検査・処方例
※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。
■環状紅斑全般の初診時の評価例
- 環状紅斑は、基礎疾患を伴うことが多く、スクリーニング検査でその有無を調べることが必要となる。
- まず病歴・皮疹を確認し、サルコイドーシス、環状肉芽腫、悪性腫瘍などの環状を呈するが、“紅斑でない皮疹”を鑑別する。その際、皮膚生検を行うと診断は明確になる。次に環状紅斑が、蕁麻疹、水疱症、多形紅斑の一部として生じている場合を評価する。いずれも生検が確定診断に有用な手がかりとなる。
- 環状紅斑を主病変とする場合、所謂環状紅斑は、病歴をもとに感染症・膠原病などの鑑別を評価し追加の評価を行う。基礎にある疾患の確定診断をするためには、最終的には皮膚生検が必要であることが多いが、そのタイミングは鑑別疾患と経過により異なる。皮膚生検はすべての検査が終わってからでなく、必要に応じて早期に実施する。
- 皮疹は時間とともに変化するため、可能な範囲内で、皮疹の臨床像をカメラで記録しておくことは正しい診断への重要なステップである。
○ 環状紅斑を疑う場合はまず問診・診察により環状紅斑を主病変としない場合を除外する。環状紅斑を主病変として認める場合には1)~5)と15)の評価を基本として鑑別を行う。鱗屑を付着する場合は白癬の評価目的で6)を、溶連菌感染症や梅毒を疑う場合7)や8)を、甲状腺疾患を疑う場合は9)を、膠原病を疑う場合は10)11)を追加する。匍行性迂回状紅斑、壊死性遊走性紅斑を認める場合は悪性腫瘍の精査目的で12)~14)の評価を追加する。
症状のポイント:
- 環状紅斑とは、紅斑が環状を呈する症状名である。原因疾患として、さまざまな疾患が背景に潜んでいることがある。
- 一部の症例で重篤な疾患を合併することがあり注意を要する。特に、匍行性迂回状紅斑(瘙痒が激しい独特の木目様、縞模様の環状紅斑が急速に拡大)、壊死性遊走性紅斑(水疱、膿疱、びらんを呈する環状紅斑)を認めた場合は、悪性腫瘍を高率に合併する(ほぼ100%)ため、早急に全身検索を行う。
原因の評価: >詳細情報
- ポイント:
- 実臨床で、環状を呈する皮疹をみた際、所謂環状紅斑のなかでは、遠心性環状紅斑、膠原病に伴う環状紅斑、慢性遊走性紅斑(ライム病)など;鑑別すべき疾患 のなかでは蕁麻疹、体部白癬の頻度が高い。ほかに環状肉芽腫、好酸球性膿疱性毛包炎などの評価を含めた問診・採血や、生検を基本として評価を進める。
- 「環状皮疹を呈し得る他の疾患」との鑑別を行い、次に環状紅斑(表)の分類に従って、関連項目の問診などでさらに疾患を絞っていくとよい。
- STEP1: 環状紅斑以外の「環状の形をとる皮疹」の評価:
- 環状紅斑を疑う皮疹をみたとき、まず最初にその皮疹が本当に環状紅斑なのか、それとも環状紅斑以外の「環状の形をとる皮疹」なのかを評価する。例えば、乾癬やサルコイドーシスなどでも皮疹が環状を呈することがあり、環状紅斑との鑑別が必要となる。
- 具体的な鑑別疾患としては、体部白癬は環状の形をとることが多い。特に、環状紅斑に鱗屑を有する場合は、必ず真菌検査を行い体部白癬の評価をすることが必要となる。ほかに、好酸球性毛包炎は膿疱を有する紅斑が環状を呈し、炎症性角化症で皮疹が環状をなすことがある疾患に乾癬、環状扁平苔癬、肉芽腫…
■環状紅斑全般の初診時の評価例
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環状紅斑全般の初診時の評価例
- 環状紅斑は、基礎疾患を伴うことが多く、スクリーニング検査でその有無を調べることが必要となる。
- まず病歴・皮疹を確認し、サルコイドーシス、環状肉芽腫、悪性腫瘍などの環状を呈するが、“紅斑でない皮疹”を鑑別する。その際、皮膚生検を行うと診断は明確になる。次に環状紅斑が、蕁麻疹、水疱症、多形紅斑の一部として生じている場合を評価する。いずれも生検が確定診断に有用な手がかりとなる。
- 環状紅斑を主病変とする場合、所謂環状紅斑は、病歴をもとに感染症・膠原病などの鑑別を評価し追加の評価を行う。基礎にある疾患の確定診断をするためには、最終的には皮膚生検が必要であることが多いが、そのタイミングは鑑別疾患と経過により異なる。皮膚生検はすべての検査が終わってからでなく、必要に応じて早期に実施する。
- 皮疹は時間とともに変化するため、可能な範囲内で、皮疹の臨床像をカメラで記録しておくことは正しい診断への重要なステップである。
○ 環状紅斑を疑う場合はまず問診・診察により環状紅斑を主病変としない場合を除外する。環状紅斑を主病変として認める場合には1)~5)と15)の評価を基本として鑑別を行う。鱗屑を付着する場合は白癬の評価目的で6)を、溶連菌感染症や梅毒を疑う場合7)や8)を、甲状腺疾患を疑う場合は9)を、膠原病を疑う場合は10)11)を追加する。匍行性迂回状紅斑、壊死性遊走性紅斑を認める場合は悪性腫瘍の精査目的で12)~14)の評価を追加する。
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
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※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
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すべての医療従事者の皆様に敬意を表します。
人々の健康を守っていただき、ありがとうございます。
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