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丘疹紅斑型薬疹

著者: 寺木祐一 埼玉医科大学総合医療センター 皮膚科

監修: 戸倉新樹 浜松医科大学医学部附属病院 皮膚科

著者校正/監修レビュー済:2019/04/05

概要・推奨  

疾患のポイント:
  1. 丘疹紅斑型薬疹はアレルギー機序による薬疹で、薬疹の臨床病型の中で最も多いタイプの薬疹である。
  1. 遅延型アレルギー機序により発症する。薬剤を新規に摂取した場合、1~2週で皮疹が出現することが多い。すでに感作されている個体では、1~3日で発症する。
  1. 原因薬剤は多彩であるが、抗菌薬、サルファ薬、抗てんかん薬、アロプリノール、NSAIDs、造影剤などによる報告が多い。
 
診断: >詳細情報 
  1. 薬剤摂取歴と皮疹発生の時期から、丘疹紅斑型薬疹の可能性を疑い、最終的には皮膚テスト(薬剤パッチテスト)、薬剤リンパ球刺激試験、あるいは再投与試験などにより診断する。
  1. 発疹学的にウイルス発疹症(麻疹、風疹、伝染性単核球症、成人の伝染性紅斑など)との鑑別を要する。
 
重症度・予後評価: >詳細情報 
  1. 発熱などの全身症状を伴わず、また痒みも軽度なら、治療用薬剤の中止のみで観察できる。原因薬剤が中止されれば、通常、1~2週間で軽快する。
 
治療: >詳細情報 
  1. 軽症例であれば、ステロイド外用、また痒みがあれば抗ヒスタミン薬の内服を併用する。
  1. 発熱を伴う場合、痒みなどの症状が強い場合、ステロイド内服(プレドニゾロン[PSL] 20~30mg/日)を行うこともある。
 
専門医相談のタイミング: >詳細情報 
  1. 高熱を呈する場合、粘膜症状が見られる場合、採血で肝機能障害などの検査異常を伴う場合などは、皮膚科専門医の紹介をする。
  1. また、薬疹の診断確定のための専門的な検査の目的で、皮膚科専門医に紹介する。
 
臨床のポイント:
  1. 最も高頻度に見られる薬疹病型であるが、発熱や粘膜症状…
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、鑑別診断に風疹の臨床像を追加した。


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