癜風 :トップ    
監修: 戸倉 新樹 浜松医科大学医学部附属病院 皮膚科
清 佳浩 帝京大学 皮膚科

概要

疾患のポイント:
  1. 癜風とは、毛包に常在している癜風菌(マラセチア)が、温度などの誘因で増殖し発症する慢性の浅在性の真菌感染症である。<図表>
  1. 特徴は自覚症状がないことと紅斑、褐色斑、白斑とさまざまな色素斑である。
  1. 鑑別すべき疾患は扁平母斑、カフェオレ斑、尋常性白斑、炎症後色素斑、ジベルバラ色粃糠疹など多数あるが、直接鏡検で菌要素をみいだせば容易に確定診断できる。
 
診断: >詳細情報 
  1. 癜風病巣は細かい鱗屑を伴っているため、テープを貼ってはがしたときに病巣の形に白い鱗屑が認められる。
  1. 突然出現した色素斑をみたときは、まず癜風のことを頭に浮かべて直接鏡検を行う。菌要素をみいだせば容易に確定診断できる。<図表>
  1. 扁平母斑、カフェオレ斑、尋常性白斑、炎症後色素斑、ジベルバラ色粃糠疹などを除外する。
 
重症度・予後評価: >詳細情報 
  1. 放置すると次第に広範囲になっていく。
  1. 抗真菌薬の外用で2~3週で軽快する。ただし、2年後までにはその80%近くは再発する。
  1. 重症度はない。

初期治療: >詳細情報 
  1. 皮疹が散在性に少数認められれば、外用抗真菌薬を用いる。通常2~3週で略治する。
  1. 躯幹、四肢など広範囲に皮疹が認められた場合はイトリゾール100mg/日内服を2週間継続する。
  1. 白斑型では菌が消失した後も白斑が数カ月継続することがあるが治療は不要である。
 
臨床のポイント:
  1. マラセチアによる浅在性真菌感染症で、細かい鱗屑を伴う褐色斑あるいは不完全白斑を呈することが多い。
  1. 通常は抗真菌外用薬が奏効する。
  1. 難治な場合は専門医に紹介する。
 
※「臨床のポイント」は監修者による執筆です。

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

癜風における検査例
  1. 白斑、色素斑などが後天的に出現した場合、まず直接鏡検を行い、菌要素を確認する。
  1. 皮疹の分布を確認するために、wood灯検査を行う。黄白色の蛍光が認められる。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
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白斑 しろなまず
癜風菌(マラセチア)
黒癜風
著者校正/監修レビュー済
2016/04/01