今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 多田弥生 帝京大学医学部皮膚科学講座

監修: 戸倉新樹 掛川市・袋井市病院企業団立 中東遠総合医療センター 参与/浜松医科大学 名誉教授

著者校正/監修レビュー済:2024/10/31
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行った(変更なし)。

概要・推奨   

  1. ジベルばら色粃糠疹を疑ったら、herald patchを探し、わかりやすい側腹部で紅斑の長軸が割線方向に向いているかをみる。診断が難しい症例では、2ヵ月程度の経過で自然消退するかどうかを観察し、消退しなければ、他の鑑別すべき皮膚疾患の可能性を考える。

病態・疫学・診察 

疾患情報(疫学・病態)  
  1. ジベルばら色粃糠疹は若年から青年期に多い炎症性角化症である。
  1. 上気道感染の2~3週間後に発症することが多い。
  1. 初発から1~2カ月の経過で軽快する。
  1. 卵円形の紅斑(herald patch)を生じ、その後、体幹に小型の紅斑が播種性に生じる。紅斑の長軸が割線方向に向く配列を示すことが特徴である。
  1. 紅斑上に、次第に細かい鱗屑を生じることが特徴である。
  1. 血液検査では特に異常を認めない。
  1. 本症の原因としてヒトヘルペスウイルス6型(HHV-6)やヒトヘルペスウイルス7型(HHV-7)の感染が注目されている。
問診・診察のポイント  
  1. ジベルばら色粃糠疹は、青年期に多い、数カ月の経過で軽快する炎症性角化症である。

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オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光および日本医科大学多摩永山病院 副薬剤部長 林太祐による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
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尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
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著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
多田弥生 : 特に申告事項無し[2024年]
監修:戸倉新樹 : 講演料(サノフィ(株),日本イーライリリー(株),アッヴィ合同会社,協和キリン(株))[2024年]

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ジベルばら色粃糠疹

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