シラミ症(頭皮、陰部) :トップ    
監修: 戸倉 新樹 浜松医科大学医学部附属病院 皮膚科
伊豆邦夫 伊豆皮膚科医院

概要

ポイント:
  1. シラミ症は、吸血性昆虫がヒトに寄生する疾患である。シラミ症を来す昆虫は、アタマジラミとケジラミとコロモジラミの3種類で、ヒトジラミに総称されるアタマジラミおよびコロモジラミとケジラミに大別される。
  1. アタマジラミは頭髪に寄生し、主に小児にみられる。ケジラミは腋毛や陰毛などに寄生する。コロモジラミは、衣類の取替えが困難な場合やその習慣がない集団(ホームレスなど)で認めることがある。
 
診断:
  1. 掻痒部を評価し、虫体・虫卵を採取し、虫卵を顕微鏡で観察することで診断となる。
  1. アタマジラミ症の診断法:アルゴリズム
  1. ケジラミ症の診断法:アルゴリズム
  1. 毛髪に付着した虫卵:<図表>
  1. 虫卵の拡大図:<図表>
 
予後: >詳細情報 
  1. 通常、2週間程度の治療で治癒する。
 
治療: >詳細情報 
  1. 治療薬はフェノトリン(スミスリン)である。通常、スミスリンLシャンプー、スミスリンパウダーなどのOTC薬で治療を行う。また、スミスリンローション(Kracie)は薬価収載薬ではあるが、疥癬症に対して適用があるが、シラミ症に対して保険適用ではないので、処方できない。
  1. 治りが悪い場合、薬剤(フェノトリン)抵抗性のシラミ症の可能性がある。
  1. 薬剤抵抗性シラミ症の治療は、すき櫛である。クルクルドライヤ…

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

治療例
  1. 現在、国内で市販されている駆虫薬は、フェノトリン(スミスリン)だけである。通常、スミスリンLシャンプー、スミスリンパウダーなどのOTC薬で治療を行う。フェノトリンは、1日1回、3日に1回ずつ(2日おきに)3~4回繰り返して使用する。
  1. 通常、2週間程度の治療で治癒する。約5%が薬剤(フェノトリン)抵抗性である。虫体の薬剤抵抗性は地域性が大きい。

追加情報ページへのリンク

薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

アタマジラミ症の診断法
ケジラミ症の診断法
虫卵の固着した毛髪
採取した虫体
毛髪に付着した虫卵
虫卵の拡大図
著者校正/監修レビュー済
2016/06/30