基底細胞癌 :トップ    
監修: 戸倉 新樹 浜松医科大学医学部附属病院 皮膚科
門野岳史 聖マリアンナ医科大学 皮膚科

概要

疾患のポイント:
  1. 基底細胞癌とは、表皮の最下層である基底層や毛包などを構成する細胞が癌化した悪性腫瘍である。皮膚癌のなかでは最も多く、70%以上は顔面に生じる。
  1. 基底細胞癌は診断が比較的容易で、またダーモスコピーでより正確に診断することが可能になる。
  1. 斑状強皮症型や破壊型、また無色素性の場合、基底細胞癌を想起することが難しいこともある。中高年以上の皮膚病変ではいつも念頭に置く必要がある。
 
分類:
  1. 臨床および病理学上、①結節潰瘍型、②表在型、③斑状強皮症型――の大きく3型に分類すると理解しやすい。
 
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  1. ポイント:
  1. 基底細胞癌は、典型的には鼻の周囲に生じた蝋様光沢を呈する黒褐色斑、結節である。診断にはダーモスコピー所見がきわめて有用で、必ず検査する(のぞいてみる)。
  1. ①ulceration(潰瘍化)、②large blue-gray ovoid nests(灰青色類円形大型胞巣)、③multiple blue-gray globules(多発灰青色小球)、④multiple leaf-like areas(多発葉状領域)、⑤spoke wheel areas(車軸状領域)、⑥arborizing teleangiectasia(vessels)(樹枝状血管拡張)――の所見が1つでも見いだされた場合、BCCである確率は93%と報告されている。 エビデンス 
  1. ただし、一部病型では診断に苦慮することも少なくなく、また病理型を確認する意味でも、これらの臨床情報のみでは診断を確定できない病変は積極的に生検し、病理組織学的に診断を確定する。皮膚生検を行うこともある。 エビデンス 
  1. 鑑別として、脂漏性角化症(老人性疣贅)、日光黒子、悪性黒色腫、尋常性疣贅、色素性母斑を評価し、除外する。
  1. 皮膚所見:
  1. 右鼻根部に生じた基底細胞癌(結節潰瘍型):<図表>
  1. 左鼻根部に生じた基底細胞癌(結節型):…

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

診断のための評価
  1. 診断には、皮膚所見の確認だけでなく、ダーモスコピー所見がきわめて有用である。ダーモスコピー所見に関しては、上述の記載を参考にしてほしい。
  1. ダーモスコピーでも診断が決定できない場合は皮膚生検を行うこともある。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

基底細胞癌診療アルゴリズム
基底細胞癌の高リスク因子
右鼻根部に生じた基底細胞癌(結節潰瘍型)
左鼻根部に生じた基底細胞癌(結節型)
無色素性基底細胞癌
基底細胞癌(結節潰瘍型)
背部に生じた基底細胞癌(表在型が主)
無色素性基底細胞癌(結節潰瘍型[破壊型])
前腕部の基底細胞癌(結節潰瘍型)
結節潰瘍型
著者校正/監修レビュー済
2016/07/21


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