口腔内アフタ :トップ    
監修: 戸倉 新樹 浜松医科大学医学部附属病院 皮膚科
井上多恵1) 出光俊郎2) 1)さいたま赤十字病院皮膚科, 2)自治医科大学附属さいたま医療センター...

概要

疾患のポイント:
  1. 口腔内アフタとは、口腔内に生じるアフタ(粘膜に生じる大きさ3~10mmくらいまでの円形ないし楕円形、卵円形の境界明瞭な粘膜疹)である。
  1. 口腔内アフタには、多発性、再発性のものがあり、基礎疾患を伴わない場合と、基礎疾患を伴う場合がある。難治性の場合には特に基礎疾患の合併に注意が必要である。
  1. 基礎疾患を伴うアフタ性口内炎は、Behçet病、Sweet病、Crohn病、膠原病、悪性腫瘍などでみられる。
  1. 再発性する口腔内アフタのなかには、歯の鋭利な辺縁や不適合な義歯の物理的刺激による褥瘡性潰瘍の可能性を考える。
 
診断: >詳細情報  アルゴリズム
  1. 診断は視診で行なう。
  1. アフタより大きなものは臨床上びらんといい、上皮下に及ぶ深い欠損は潰瘍と呼ばれ、アフタとは区別される。
  1. 再発性、難治性アフタの場合には、基礎疾患を有する場合を想定し、血液検査や病理組織検査が可能な病院歯科や口腔外科、皮膚科、内科専門医の受診を促す。
 
重症度・予後: >詳細情報 
  1. 口腔内アフタは直径10mm以上のものも含めて、臨床的に以下の3型に分類されている。
  1. 小アフタ型:最も頻度が高く、症状は比較的軽い。直径が5mm以下の浅い潰瘍。
  1. 大アフタ型:潰瘍は深く、直径は10~30mmで疼痛も強い。再発性アフタの10%。難治性で治癒に1カ月以上を要することがある。
  1. 疱疹状潰瘍型:口腔内全体の粘膜に直径1~2mmの小さな潰瘍が多発性、散在性に生じる。まれにみられ、再発しやすい。
 
原因疾患・合併疾患: >詳細情報 
  1. Behçet病、Crohn病、Sweet病などの炎症性疾患、膠原病、単純ヘルペスウイルス感染症、口腔カンジダ症、口腔内悪性腫瘍を評価する。
 
治療: >詳細情報 

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

アフタ性口内炎の初期治療例
  1. ステロイド口腔粘膜用外用薬が推奨される。
○ 明らかな感染症を除外できる場合、口内炎の部位に応じて下記の処方からいずれか1つを用いる。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

口腔内アフタ診断治療アルゴリズム
小アフタ型:舌の再発性口腔内アフタ
大アフタ型:再生不良性貧血に伴う口腔内アフタ
疱疹状潰瘍型:軟口蓋の多発性小潰瘍
鑑別診断:口腔カンジダ症(HIV感染に伴う)
鑑別診断:Stevens-Johnson症候群の口腔内潰瘍
小アフタ型:舌のアフタ性口内炎
著者校正/監修レビュー済
2016/04/01