男性型脱毛症 :トップ    
監修: 戸倉 新樹 浜松医科大学医学部附属病院 皮膚科
中村元信 産業医科大学 皮膚科学教室

概要

疾患のポイント:
  1. 男性型脱毛症は「若ハゲ」と呼ばれており、思春期以降に進行する頻度の高い状態である。男性型脱毛症は「たかがハゲ」と軽視されがちだが、社会の成熟とともに治療への欲求が高まっている。前頭部と頭頂部の毛が軟毛化して細く短くなり額が後退するのが臨床的特徴である。
  1. 日本人の男性型脱毛症の頻度は20歳代で約10%、60歳代で約40~50%と頻度の高い状態である。また、男性型脱毛症の家族歴があることが多い。
 
診断: >詳細情報 
  1. 男性型脱毛症では必ず、毛が細く短くなる軟毛化が前頭部、頭頂部に起こり、軟毛化を確認することが診断の決め手になる。
  1. 鑑別すべき疾患は円形脱毛症や休止期脱毛症など多岐にわたる。ただし、特徴的な部位や、軟毛化を伴っていることが多いことから、鑑別は比較的容易である。
  1. 男性型脱毛症:<図表>
 
重症度・予後評価: >詳細情報 
  1. 日本皮膚科学会が提唱している男性型脱毛症重症度分類に沿い、脱毛の進行度を示すModified Norwood-Hamilton分類に従って分ける。
  1. 男性型脱毛症の重症度分類(Modified Norwood-Hamilton分類):アルゴリズム
  1. 男性型脱毛症は思春期以降、場合により10歳代から始まり、治療をしなければ徐々に進行する。
 
治療:アルゴリズム >詳細情報 
  1. 内服薬、外用薬とも効果発現までに長期間を要し、治療を最低6カ月は継続することが必要である。
  1. 軽症:
  1. 下記①から開始して②に進むか、②から開始する。
  1. ①育毛剤(t-フラノバン、アデノシン、サイトプリン・ペンタデカン、ケトコナゾール)の外用

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

男性型脱毛症の内服治療例
  1. 男性型脱毛症の内服治療にはフィナステリド内服が推奨される。
○ 他の脱毛症を鑑別できる場合は、下記の処方を考慮する。治療する場合は保険適用になっていないことを十分説明し、納得してもらったうえで行う。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

男性型脱毛症治療アルゴリズム
男性型脱毛症の重症度分類(Modified Norwood-Hamilton分類)
男性型脱毛症のクリニカルクエスチョン
男性型脱毛症
著者校正/監修レビュー済
2016/04/22