舌痛症 :トップ    
監修: 近津大地 東京医科大学
豊福 明 東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科歯科心身医学分野

概要

症状のポイント:
  1. 舌の痛みを来す疾患には、舌痛症の他に、舌癌や口底癌、口腔乾燥症、中枢性三叉神経痛、不顕性カンジダ症などが存在する。なお、このコンテンツでは、目にみえる口腔粘膜疾患である舌炎などは記載を割愛した。
  1. 舌痛症とは、口腔内の原因不明の慢性の灼熱痛を訴える状態であり、症状の日内変動、部位移動性、食事摂取困難の欠如などを認め、抗うつ薬が奏効する疾患である。
 
舌痛症の診断:
  1. 舌の痛みを来す器質的疾患を除外し、特徴的な痛み、臨床症状から診断する。
 
舌の痛みの鑑別疾患:
  1. 下記の疾患が頻度が高い疾患、重篤な疾患、まれな治療可能な疾患である。
  1. 頻度が高い疾患: >詳細情報 
  1. 不顕性カンジダ症、口腔乾燥症、舌炎、貧血、微量元素欠乏
  1. 重篤な疾患: >詳細情報 
  1. 中枢性三叉神経痛、糖尿病、骨髄炎、うつ病
  1. まれな疾患: >詳細情報 
  1. 認知症、口腔癌、金属アレルギー
 
舌痛症の治療:アルゴリズム  >詳細情報 
  1. 治療は慢性痛に対して抗うつ薬を中心とした薬物療法で奏効する。治療初期はベンゾジアゼピン系薬(ロラゼパム[ワイパックスなど])を併用する。
 
専門医相談のタイミング: >詳細情報 
  1. 重症のうつ病が疑われる患者、希死念慮がある患者、数種類の抗うつ薬にも反応しない患者などは各専門医に相談をする。

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

原因評価・評価方法
  1. 本症の原因はいまだ明らかではない。
  1. しかし、他の慢性疼痛と同様、心理面も含めた中枢的な機序が強く疑われている。
  1. 局所的、および全身的要因の除外診断は重要である。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

舌痛症の治療アルゴリズム
鉄欠乏性貧血の赤く平らな舌
過度に削合された義歯
著者校正/監修レビュー済
2016/04/01