肥満症(小児科)

著者: 菊池透 埼玉医科大学 小児科

監修: 渡辺博 帝京大学医学部附属溝口病院

著者校正/監修レビュー済:2018/02/28

概要・推奨  

※『幼児肥満ガイド』(日本小児科学会)が発行されたため現在更新作業中です。本稿には必ずしも最新のガイドラインを反映していない記述が含まれている可能性があるためご注意下さい。
 
疾患のポイント:
  1. 小児では肥満度が20%以上、かつ有意に体脂肪率が増加した状態を肥満という。肥満小児の頻度は、2010年度で、男子6歳4.4%、12歳11.0%、17歳11.3%、女子6歳4.2%、12歳8.9%、17歳8.2%である。男女とも2005年度以降、減少傾向である。
  1. 肥満症とは、肥満に起因ないし関連する健康障害(医学的異常)を合併し、医学的に健康障害を軽減する治療を必要とする肥満を指し、疾患単位として扱う。内臓脂肪蓄積に基づく病態に限らず、呼吸障害、運動器障害、心理社会的な問題も含めたすべての健康障害を合併症としている。
 
診断:アルゴリズム >詳細情報 
  1. 身長、体重、臍周囲長(腹囲)を測定する。肥満度≧+20%の場合、肥満・臍周囲長(腹囲)≧80cmの場合は、肥満症と診断する。
  1. 小児肥満症の診断基準に基づき、肥満症と診断する。
  1. 小児の肥満度の算出と判定:<図表>
  1. 小児肥満症診断基準2014年版 (日本肥満学会):<図表>
  1. 日本人小児のメタボリックシンドロームの診断基準(6~15歳)(厚労省研究班):<図表>
 
重症度・予後: >詳細情報 
  1. 小児肥満の病態は、成人にかけてトラッキングし、動脈硬化の進展、糖尿病の慢性合併症を引き起こし、生命およびQOLの予後を左右する。
  1. 上記の小児肥満症の診断基準に基づき、肥満症スコアを算定する。
 
治療: …
検査・処方例
※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

初診時の診察
  1. 体格評価、身体所見、問診を行い、日常生活チェックリスト、家族体重測定の指導などの生活習慣指導を開始する。
  1. 空腹で受診していない場合は、採血は再診時に実施する。
  1. 診察では肥満に関連する黒皮表皮症、皮膚線上、関節の状態、日常生活習慣を確認する。
○ 体重、腹囲、血圧、脈拍、思春期評価は必須。可能であれば、体脂肪率測定、成長曲線作成、手X線写真(骨年齢)を行う。

薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)


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