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伝染性単核球症

著者: 土戸康弘 京都府立医科大学 感染制御検査医学教室/京都府立医科大学附属病院 臨床検査部・感染対策部・感染症科

監修: 山本舜悟 京都市立病院 感染症科/京都大学 医療疫学(非常勤講師) 

著者校正済:2020/02/27
現在監修レビュー中


概要・推奨  

  1. 伝染性単核球症を疑う場合は典型的な徴候とされる発熱、咽頭炎、リンパ節腫脹、倦怠感、リンパ球増多を確認する。またそうした症状にしばしば先行してみられる筋痛、頭痛、微熱などの症状も確認する(推奨度1)
  1. 伝染性単核球症を想起する状況では、同時に単核球症様疾患を来す疾患も念頭に置いて診療を進める(推奨度1)
  1. 伝染性単核球症の診断には白血球、リンパ球、異型リンパ球の測定が有用で、その結果を踏まえて可能性を評価する(推奨度1)
  1. 急性期の症状の多くは1~2週間で軽快するが、疲労や機能不良状態は数カ月持続し慢性疲労症候群の基準を満たすことがある。女性と発症前の気分障害の診断は慢性疲労症候群の危険因子とされている。
  1. 伝染性単核球症に対するコルチコステロイドのルーチンの使用は推奨しない(推奨度3)。IMは自然軽快する疾患であり、感染の急性期に免疫抑制を生じることは、さまざまな悪性腫瘍の発症に関連する恐れがある。
  1. 合併症として気道閉塞を来している場合は耳鼻科へ緊急にコンサルトするとともに、コルチコステロイドを考慮する(推奨度2)
  1. 伝染性単核球症に対する抗ウイルス薬(アシクロビル)の使用は推奨しない(推奨度3)
  1. 合併症としての脾破裂に注意して診療を進める(推奨度1)
  1. スポーツ選手に対しては競技活動を控えるよう指導する(推奨度1)
  1. まれではあるが劇症化する恐れがある合併症の血球貪食性リンパ組織球症に注意して診療を進める(推奨度1)
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、コンタクトスポーツの禁止に関する内容を中心に加筆修正を行った。


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