急性扁桃炎(小児科) :トップ    
監修: 渡辺博 帝京大学医学部附属溝口病院
三日市薫 さくらんぼこどもクリニック

概要

疾患のポイント:
  1. 急性扁桃炎とは、通常、咽頭にも炎症を認め、口蓋扁桃の炎症が特に強いタイプの急性咽頭炎と定義される。
  1. 急性扁桃炎は小児科一般外来では頻度が高い疾患である。
  1. 溶連菌感染症・ヘルパンギーナ・手足口病は学校保健安全法に定める第三種学校感染症疾患である。溶連菌感染症は、抗菌薬投与後24時間を経て全身状態が良好ならば、ヘルパンギーナ・手足口病は発熱期や口腔内の水疱潰瘍のため摂取できない場合を除いて、症状が安定した場合は登校可能である。
 
診断: >詳細情報 
  1. ポイント:
  1. 口腔・咽頭の視診にて、口蓋扁桃の発赤・腫脹を確認することで診断する。
  1. 急性扁桃炎の診断・治療:アルゴリズム
  1. 咽頭痛や咽頭発赤があるのに咳や鼻水がない場合、軟口蓋の「燃え上がるような」赤さを認める場合は溶連菌を念頭に置いて診察をし、溶連菌が疑われれば積極的に迅速検査を行い、見逃さないようにする。
  1. あくまで筆者の私感であるが、溶連菌扁桃炎に対するCentorスコアは成人には適応できると思うが、小児では視診で評価するのが小児では最善であると考えている(Centorスコアについては想起の項を参考にして欲しい: >詳細情報 )。
  1. 重篤な鑑別疾患:
  1. 高熱、強い咽頭痛、よだれ、話すことができない、開口障害、ときに斜頚が現れ、扁桃周囲の腫脹、口蓋垂の偏位があれば扁桃周囲膿瘍を疑う。また、高熱、強い咽頭痛(のどを突いたような痛み)、嚥下障害、頭をそらせている、喘鳴や呼吸障害があれば咽頭後壁膿瘍を疑う。どちらの場合も耳鼻咽喉科に緊急に紹介受診をさせる。
  1. 原因微生物:
  1. 原因微生物としては溶連菌、アデノウイルス、ヘルパンギーナ・手足口病などエコー・コクサッキーウイルス、EBウイルスが考えられる。基本的にはウイルス性が多い。
 
重症度・予後: >詳細情報 
  1. 一般的に予後は良好な病気である。溶連菌感染症の場合は、急性腎炎、リウマチ熱の合併がある。2~3週間後に尿検査をするのも1つの方法である。
 
治療: >…

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

迅速検査例
  1. 咽頭発赤が認められる場合は溶連菌抗原迅速検査を実施し、陽性の場合は抗菌薬を投与する。
  1. 咽頭発赤、扁桃に白苔が認められる場合はアデノウイルス抗原迅速検査を実施し、陽性の場合は抗菌薬を投与せず解熱まで経過観察をする。
○ 咽頭発赤の状態から下記の検査より1つないし2つ選択する。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
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急性扁桃炎の診断・治療
小児期の臓器発育
著者校正/監修レビュー済
2016/12/28