口内炎(小児科) :トップ    
監修: 渡辺博 帝京大学医学部附属溝口病院
澤田雅子 澤田こどもクリニック

概要

疾患のポイント:
  1. 口内炎は口腔粘膜に生じた炎症の総称である。小児の感染性口内炎で多いのはウイルス性によるものである。
  1. 口腔粘膜に、粘膜の発赤、腫脹、硬結、水疱、潰瘍、びらん、出血などが出現する。代表的な口内炎は、アフタ性口内炎、ウイルス性口内炎(手足口病、ヘルパンギーナ、ヘルペス性口内炎など)。
  1. 内科的疾患に関連してできているのか、また、治療の必要があるのかを知るために、発症時期、反復の頻度、熱の有無、痛みの程度、日常生活の支障の程度、合併する症状、咬む癖がないか、などを問診する。
  1. 下記いずれが原因でも潰瘍となった口内炎は痛みを伴い摂食困難がみられ、場所により嚥下困難も生ずることがある。
 
鑑別疾患:
  1. アフタ性口内炎: >詳細情報 
  1. 10歳以上の女性に多い原因不明の疾患。舌、前口蓋弓、口唇の順に多く、数日で自然治癒する。臨床形態的に楕円形の偽膜性小潰瘍ができ周辺に発赤、浮腫を伴う。
  1. 手足口病: >詳細情報 
  1. 夏に好発するウイルスの感染症で潜伏期間3~4日であり。高熱は出ないが、頬粘膜、口蓋、歯肉に水疱が数個発生し周囲は充血する。
  1. ヘルパンギーナ: >詳細情報 
  1. 夏に多いウイルス感染症で、潜伏期間は数日である。突然の発熱で始まり高熱が数日続く。口内炎は口蓋垂を中心とした軟口蓋に限局する。
  1. ヘルペス性歯肉口内炎: >詳細情報 
  1. ヘルペス性歯肉口内炎は通年性でみられ、Ⅰ型単純ヘルペスウイルスの感染による。口内炎ができる場所は口腔前方を含めて広範である。歯磨きなど機械的刺激で歯肉から容易に出血する。

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

口内炎の症状治療例
  1. 薬物以外の治療法が有効な場合がある。したがって、治癒まで時間がかかる場合や口内炎ができやすい場合、以下のような生活習慣にも留意する。
  1. 十分な水分摂取(白湯、麦茶、イオン水、牛乳など)
  1. 十分な睡眠
  1. 口腔内を清潔に保つ
  1. ビタミンB2、B6、ビタミンCなどビタミン類も意識したバランスのよい食生活に配慮する
○ 口腔内を清潔に保つため、1)~3)を適宜併用する。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
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aphthous stomatitis (canker sore)
Aphthous ulceration on lower lip
著者校正/監修レビュー済
2017/01/20