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概要・推奨
疾患のポイント:- 胆管癌とは肝外胆管癌を指し、わが国の肝外胆管の解剖学的定義は“胆道癌取扱い規約第6版”により、遠位胆管(Bd)と、肝門部領域胆管(Bh)の2つに分類されている。
- 胆管癌のうち遠位胆管癌とは、遠位胆管に発生した癌である。胆管癌全体の約40%を占める。
- 多くが腺癌(adenocarcinoma)である。
- 黄疸で発症することが最も多い。術前減黄として内視鏡的胆道ドレナージが推奨される。
診断:
>詳細情報 - 診断はアルゴリズムのステップに沿って行うとよい。
- 局在診断、質的診断のためのマルチスライスCT、磁気共鳴胆管膵管画像(MRCP)などの、各種画像検査が重要である。局在診断により術式が確定し切除適応の有無を判断する。
- マルチスライスCTは局在診断、進展度診断、遠隔転移診断に有用であり、必ず行うべき検査である。
- MRCPは非侵襲的検査であり閉塞部位の同定については94~99%と高く、推奨される検査である。
- 膵頭十二指腸切除術は、侵襲度の高い手術のため、可能であれば手術前に内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)施行時の細胞診や生検による組織学的確定診断を得ることが望ましい。ERCPを施行する際に、胆汁細胞診または胆管生検を施行する。胆汁細胞診の陽性率は約30%と低率であるが、ブラシ細胞診や胆管生検と組み合わせることで40~70%へと感度が向上する。
- 適切な治療がされない場合の生存期間中央値は2.5カ月と報告されている。
- 各種画像診断で病期診断を行う。遠位胆管癌の場合は”胆道癌取扱い規約(第6版)”に従って病期診断を行う。
- 胆道癌取扱い規約:肉眼的胆管周囲進展度:<図表>
…
検査・処方例
※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。
■術前の診断のための評価例
- 局在診断、質的診断のためのマルチスライスCT、MRCPなどの、各種画像検査が重要である。局在診断により術式が確定し切除適応の有無を判断する。
- マルチスライスCTは局在診断、進展度診断、遠隔転移診断に有用であり、胆道ドレナージ前に必ず行うべき検査である。
- 磁気共鳴胆管膵管画像(MRCP)は非侵襲的検査であり閉塞部位の同定については94~99%と高く、推奨される検査である。
- 膵頭十二指腸切除術は、侵襲度の高い手術のため、可能であれば内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)施行時の細胞診や生検による組織学的確定診断を得ることが望ましい。ERCPを施行する際に、胆汁細胞診または胆管生検を施行する。胆汁細胞診の陽性率は約30%と低率であるが、ブラシ細胞診や胆管生検と組み合わせることで40~70%へと感度が向上する。
- 切除が考慮される場合は、術前検査に加えPET/CTによる遠隔転移診断を行う。
○ マルチスライスCTにより胆管癌が強く疑われる場合、胆汁細胞診または胆管生検を施行する。
疾患のポイント:
- 胆管癌とは肝外胆管癌を指し、わが国の肝外胆管の解剖学的定義は“胆道癌取扱い規約第6版”により、遠位胆管(Bd)と、肝門部領域胆管(Bh)の2つに分類されている。
- 胆管癌のうち遠位胆管癌とは、遠位胆管に発生した癌である。胆管癌全体の約40%を占める。
- 多くが腺癌(adenocarcinoma)である。
- 黄疸で発症することが最も多い。術前減黄として内視鏡的胆道ドレナージが推奨される。
診断:
>詳細情報

- 診断はアルゴリズムのステップに沿って行うとよい。
- 局在診断、質的診断のためのマルチスライスCT、磁気共鳴胆管膵管画像(MRCP)などの、各種画像検査が重要である。局在診断により術式が確定し切除適応の有無を判断する。
- マルチスライスCTは局在診断、進展度診断、遠隔転移診断に有用であり、必ず行うべき検査である。
- MRCPは非侵襲的検査であり閉塞部位の同定については94~99%と高く、推奨される検査である。
- 膵頭十二指腸切除術は、侵襲度の高い手術のため、可能であれば手術前に内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)施行時の細胞診や生検による組織学的確定診断を得ることが望ましい。ERCPを施行する際に、胆汁細胞診または胆管生検を施行する。胆汁細胞診の陽性率は約30%と低率であるが、ブラシ細胞診や胆管生検と組み合わせることで40~70%へと感度が向上する。
- 適切な治療がされない場合の生存期間中央値は2.5カ月と報告されている。
- 各種画像診断で病期診断を行う。遠位胆管癌の場合は”胆道癌取扱い規約(第6版)”に従って病期診断を行う。
- 胆道癌取扱い規約:肉眼的胆管周囲進展度:<図表>
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■術前の診断のための評価例
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術前の診断のための評価例
- 局在診断、質的診断のためのマルチスライスCT、MRCPなどの、各種画像検査が重要である。局在診断により術式が確定し切除適応の有無を判断する。
- マルチスライスCTは局在診断、進展度診断、遠隔転移診断に有用であり、胆道ドレナージ前に必ず行うべき検査である。
- 磁気共鳴胆管膵管画像(MRCP)は非侵襲的検査であり閉塞部位の同定については94~99%と高く、推奨される検査である。
- 膵頭十二指腸切除術は、侵襲度の高い手術のため、可能であれば内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)施行時の細胞診や生検による組織学的確定診断を得ることが望ましい。ERCPを施行する際に、胆汁細胞診または胆管生検を施行する。胆汁細胞診の陽性率は約30%と低率であるが、ブラシ細胞診や胆管生検と組み合わせることで40~70%へと感度が向上する。
- 切除が考慮される場合は、術前検査に加えPET/CTによる遠隔転移診断を行う。
○ マルチスライスCTにより胆管癌が強く疑われる場合、胆汁細胞診または胆管生検を施行する。
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
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※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
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すべての医療従事者の皆様に敬意を表します。
人々の健康を守っていただき、ありがとうございます。
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