黄疸(小児科) :トップ    
監修: 五十嵐隆 国立成育医療研究センター
秦堅佐工 はたクリニック

概要

所見のポイント:
  1. 黄疸は全身の組織や体液がビリルビン貯留のため黄染した病態を指す。
  1. 肉眼的に皮膚粘膜の黄染が確認できる顕性黄疸は、通常、血清総ビリルビン値が2mg/dl以上でみられる。
 
緊急対応: >詳細情報 
  1. 黄疸を主訴とする疾患で緊急対応が必要なものは、各種溶血性疾患、全身性感染症、敗血症、劇症肝炎、急性肝不全、薬剤性肝障害、溶血性尿毒症症候群、Wilson病溶血発作、Crigler-Najjar症候群(I型)などである。
  1. 生後1~2カ月の時期は、胆道閉鎖症を見逃さないことが最大のポイントである。
 
症状治療・診断的治療: >詳細情報 
  1. 黄疸は非常に多彩な疾患に起因しているため、原疾患の治療が基本となる。
  1. 体質性黄疸の一種Gilbert症候群は予後良好であるが、黄疸が目立つ場合、減黄処置として酵素誘導薬のフェノバルビタールの投与を行うことがある。
 
専門医相談のタイミング: >詳細情報 
  1. 診断に苦慮する症例、治療が困難な症例などは、早急に専門医に紹介する必要がある。
 
診断へのアプローチ:(診察: >詳細情報 ・アルゴリズム:アルゴリズム
  1. 小児期の黄疸の特徴は、原因が多彩であることと年齢による特異性があることである。
  1. 新生児黄疸や母乳性黄疸は基本的に予後のよい疾患であるが、核黄疸に注意する必要がある。
  1. 劇症肝炎などの緊急性疾患をただちに治療施設に転送すること、および胆道閉鎖症と他の胆汁うっ滞症を鑑別し、早期に治療を開始することが重要である。
  1. 日常外来では柑皮症によく遭遇するが、眼球強膜いわゆる白目は黄染しないのが特徴である。
  1. 黄疸を来す疾患:

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

黄疸の初診時の検査例
  1. 黄疸を認める患者を診る場合には、肝機能障害の有無をスクリーニングする。
○ 黄疸が直接型・間接型いずれのビリルビンが優位か鑑別する。
感染症の有無を鑑別する。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

黄疸の鑑別診断のためのフローチャート
黄疸の発生メカニズム
黄疸を来す疾患
黄疸を鑑別するうえで注意すべき診察および検査のポイント
胆道閉鎖症と新生児肝炎の鑑別のポイント
急性肝不全治療のアルゴリズム
間接型高ビリルビン血症の鑑別診断のアルゴリズム
眼球強膜にみられた新生児生理的黄疸
原発性胆汁性肝硬変の重症胆汁うっ滞性黄疸(成人)
著者校正/監修レビュー済
2016/04/01


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