今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 羽田野義郎 島根大学医学部附属病院 感染制御部

監修: 大曲貴夫 国立国際医療研究センター

著者校正/監修レビュー済:2023/01/25
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、主に治療について加筆修正を行った。

概要・推奨   

  1. 免疫正常者、猫引っかき病の典型例では、アジスロマイシン5日間投与により早期にリンパ節腫脹を軽快させる(推奨度2)
  1. 猫引っかき病が疑われる場合、可能であればリンパ節生検を施行するべきである。悪性腫瘍や抗酸菌感染症の場合があり、約1/4で悪性腫瘍と診断されている(推奨度2)
  1. 5~14%で肝臓、脾臓、眼、中枢神経系などへの播種性病変を来す(推奨度1)
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  1. 日本人のBartonella henselae IgG 抗体陽性率は6.4%である(推奨度2)
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病態・疫学・診察 

疾患情報(疫学・病態)  
  1. 主な原因微生物は主にBartonella henselaeであるが、それ以外のBartonella 属も報告されている[1]
  1. 全国的な猫引っかき病患者数に関する統計はないが、年間発生数は1万人以上と推定している国内の報告もある[2]
  1. 国内では猫引っかき病は秋から冬に関して多くなる傾向である。
  1. 猫との接触歴の聴取が重要となるが、ある文献では猫との接触は99.1%で確認された[3]
  1. 犬やネコノミからの感染例もあり得る[4]
  1. 自然軽快するリンパ節腫脹が特徴的な感染症であるが、5~10%で播種性病変の形成、脳炎、視神経網膜炎などを来すことがある。
  1. HIVなどの免疫不全者が感染した場合、細菌性血管腫を起こすことがある[1]
 
  1. 国内では、猫引っかき病は秋から冬にかけて多くなる傾向がある(推奨度2)
  1. 日本での血清学的(IFA)に診断した猫引っかき病130人の症例集積研究[2]
  1. 罹患時期は秋~冬にかけて多くなる傾向。5、6月は少なく、10~12月に多い。
  1. 局所的なリンパ節腫脹は84.6%で、頚部リンパ節:33%、腋窩リンパ節:27%、鼠径リンパ節:18%となっている。
  1. 平均発熱期間は9.8日であったが、14日以上が20.8%あった。
  1. 非定型、播種性のケースは全体の20.8%であり、その内訳は不明熱(37%)、視神経炎(22.2%)、脳症(14.8%)、肝脾の肉芽腫(11.1%)、パリノー眼肉芽症候群(7.4%)であった。
  1. 追記:日本からの症例集積研究。診断がつかないリンパ節腫脹や持続する発熱の場合、罹患時期を参考にすることがあるが、この研究は秋~冬に多いことを示しており、参考となる。
  1. 2000年のサーベイランスでは、国民の10%は猫を、23%は犬を飼っている。
  1. 報告数は1990年代後半から増加してきており、猫引っかき病はまれではない可能性を示唆している。
 
  1. 5~14%で肝臓、脾臓、眼、中枢神経系などへの播種性病変を来す(推奨度1)
  1. 1,200人の猫引っかき病と診断された患者のうち、猫との接触は99.1%で確認された。
  1. 1,200人中60人(5%)で視神経症状、結節性紅斑、脳炎、骨病変などが出現した[3]
  1. 追記:猫引っかき病と診断したら、播種性疾患を示唆する症状がないかどうかを、1回は確認する。播種性病変を疑った場合は抗菌薬治療を開始する。
問診・診察のポイント  
  1. 全年齢層にみられるが、特に20歳以下の女性に多い。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光および日本医科大学多摩永山病院 副薬剤部長 林太祐による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、 著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
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(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
羽田野義郎 : 特に申告事項無し[2024年]
監修:大曲貴夫 : 特に申告事項無し[2024年]

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猫引っかき病

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