今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 樋口翔1) 大同病院膠原病・リウマチ内科

著者: 土師陽一郎2) 大同病院 膠原病・リウマチ内科

監修: 岸本暢将 杏林大学医学部 腎臓・リウマチ膠原病内科

著者校正済:2025/01/29
現在監修レビュー中
患者向け説明資料

改訂のポイント
  1. 定期レビューを行った(変更なし)。

概要・推奨   

  1. 菊池病は1972年に本邦の菊池、藤本らによって初めて報告され、組織球性壊死性リンパ節炎とも呼ばれる[1][2]
  1. 若年女性に比較的多く、発熱・頸部リンパ節腫脹を特徴とする良性疾患で、アジアから多く報告されている。
  1. 多くは1ヵ月ほどで自然寛解するが、悪性リンパ腫、結核性(感染性)リンパ節炎、全身性エリテマトーデス(SLE)を除外することが重要である。

病態・疫学 

病態  
  1. 菊池病の病因は不明であるが、臨床症状、経過、組織学的変化から、感染因子に対するT細胞や組織球の免疫応答が示唆される。
  1. 感染源としてはEBウイルス、ヘルペスウイルス6型/8型、HIV、パルボウイルスB19などがあげられている[3][4][5][6]
疫学  
  1. 男女比は女性にやや多いと報告されているが(62〜85%)、小児では男女比が同等との報告もある[7][8][9][10]
  1. 比較的若年発症で、一部高齢発症もあるが、ほとんどの症例は40歳未満である。

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尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
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著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
樋口翔 : 特に申告事項無し[2024年]
土師陽一郎 : 講演料(日本イーライリリー(株))[2024年]
監修:岸本暢将 : 講演料(中外製薬(株),ブリストル・マイヤーズスクイブ(株),AbbVie合同会社,田辺三菱製薬(株),エーザイ(株),ノボノルディスクファーマ(株),日本イーライリリー(株),第一三共(株),ヤンセンファーマ(株),あゆみ製薬(株),ユーシービージャパン(株),旭化成ファーマ(株))[2024年]

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菊池病

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