外陰掻痒、帯下増加 :トップ    
監修: 小林裕明 鹿児島大学大学院医歯学総合研究科生殖病態生理学
金井誠 信州大学 保健学科

概要

症状のポイント:
  1. 外陰掻痒と帯下増加は、産婦人科外来で日常的に診療する症状であり、多くの女性が訴える症状である。
 
緊急時の対応: >詳細情報 
  1. 外陰掻痒や帯下増加で緊急の対応が必要な診断はほとんどないが、妊娠に気付いていないこともあるので注意する。
 
症状治療、診断的治療: >詳細情報 
  1. 外陰掻痒や帯下増加の原因となる微生物(カンジダ、トリコモナス、一般細菌、淋菌、クラミジア)の感染が特定されれば、抗真菌薬、抗原虫薬、抗菌薬などで治療し、腟錠、内服薬、外用薬(クリーム、軟膏)を適宜選択または併用する。
  1. 萎縮性腟炎( 萎縮性腟炎 )にはエストロゲン製剤を使用し、性交痛がある場合は潤滑ゼリーを併用する。
  1. 外陰の炎症症状には抗ヒスタミン薬軟膏、副腎皮質ステロイド軟膏などの使用を検討する。
  1. 外陰掻痒や帯下増加の原因となる微生物感染が特定されれば、抗真菌薬、抗原虫薬、抗菌薬などで治療する。
 
専門医相談のタイミング: >詳細情報 
  1. 長期間治療していても症状が軽快しない場合、外陰の生検が必要とされる場合は専門医にコンサルトする。
 
診断へのアプローチ:(診察: >詳細情報 ・アルゴリズム:アルゴリズム
  1. 外陰掻痒と帯下増加の原因のほとんどは、子宮頸部、腟、外陰の局所的な炎症である。
  1. 性感染、悪性腫瘍、接触皮膚炎、萎縮性腟炎、カンジダ外陰・腟炎、ケジラミ症、糖尿病などが鑑別疾患となり、帯下の性状、リスクファクター、局所所見などを基に疾患を絞り込み、腟内の分泌物の評価を行うことで診断に至ることが多い。
  1. 悪性腫瘍を疑った場合は、細胞診や組織診を行う。
  1. 外陰部掻痒感、帯下増加を主訴とする疾患:…

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

診断のための評価例
  1. 外陰掻痒あるいは帯下増加の症状、年齢、性行為の有無などの問診情報、腟分泌物や外陰部の所見を総合的に判断し、想定する原因疾患に対応する検体検査を施行する。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

外陰部掻痒感、帯下増加を主訴とする疾患
腟炎の比較
会陰部のカンジダ皮膚炎
腟鏡診所見:カンジダ腟炎の帯下
カンジダ腟炎のカンジダ菌糸(腟分泌物鏡検)
トリコモナス原虫(腟分泌物鏡検)
腟鏡診所見:細菌性腟症の帯下
ケジラミ
著者校正/監修レビュー済
2018/08/10


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