月経困難症、月経痛 :トップ    
監修: 小林裕明 鹿児島大学大学院医歯学総合研究科生殖病態生理学
岩佐弘一 医療法人イワサクリニック

概要

症状のポイント:
  1. 月経困難症とは月経期間中に月経に随伴して起こる病的症状の総称である。症状は下腹痛、腰痛、腹部膨満感、嘔気、頭痛、疲労・脱力感、食欲不振、いらいら、下痢、憂うつの順に多い。就業女性の28.6%が強い月経痛を自覚している。
 
緊急対応: >詳細情報 
  1. 月経時であっても強い疼痛を訴える場合、急性腹症(卵巣茎捻転、尿管結石、異所性妊娠[子宮外妊娠]、虫垂炎など)との鑑別が必要となる。
 
症状治療、診断的治療: >詳細情報 
  1. 月経痛(下腹痛、腰痛、頭痛など)の疼痛緩和により、日常生活の支障を軽減することが第一義である。
  1. 疼痛緩和にはまずNSAIDsを用いる。NSAIDsで十分な疼痛緩和が得られない場合、低用量エストロゲン・プロゲスチン配合剤(LEP製剤)を検討する。 エビデンス   エビデンス   解説 
 
専門医相談のタイミング: >詳細情報 
  1. 以下の場合は、各専門医に相談する。
  1. 器質性月経困難症の原疾患が泌尿器や消化器疾患であると疑われる場合。
  1. 月経関連片頭が疑われる場合。
 …

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

機能性月経困難症の薬物療法例
  1. 月経痛の原因はPGによる子宮平滑筋の過収縮である。
  1. PG産生抑制にはNSAIDs、LEP製剤、子宮平滑筋の過収縮抑制には鎮痙薬を用いる。
  1. 子宮内膜における高濃度のレボノルゲストレルは子宮腺の萎縮や間質の脱落膜化などの形態変化をもたらす。
○ 機能性月経困難症に対して、1)または2)3)4)5)を適宜併用する。症例により6)の適用を考慮する。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

月経困難症鑑別のアルゴリズム
月経困難症の分類および鑑別を要する機能性疾患
著者校正/監修レビュー済
2018/08/10

改訂のポイント: