体重減少と無月経(産婦人科) :トップ    
監修: 小西郁生 独立行政法人国立病院機構 京都医療センター
若槻明彦 愛知医科大学 産婦人科学講座

概要

ポイント:
  1. 1999年の日本産科婦人科学会生殖・内分泌委員会調査によると、思春期の続発無月経の誘因では減食による体重減少が44%を占め最も多い。
  1. 体重減少による無月経とは、体重減少というストレスが視床下部の機能異常をもたらし、GnRHのパルス状分泌の障害、LH、FSHの分泌低下を来し無月経となる状態である。
 
診断へのアプローチ:(診察: >詳細情報 ・アルゴリズム:アルゴリズム
  1. 体重減少による無月経には、単純体重減少性無月経と、摂食障害の一型である神経性食欲不振症(anorexia nervosa)とがある。
  1. 神経性食欲不振症は若年女性に好発し、極端なやせ、体重増加への強い恐怖、体重や体型へのゆがんだ認識を持つ疾患である。神経性食欲不振症は若年化して急増しており、若年女性の500人に1人の頻度で、その死亡率は6〜10%という報告がある。
  1. 誤ったダイエットが原因で比較的治りやすいものから、深い心的外傷や精神的問題を抱えるものまでさまざまなケースが含まれる。
 
治療:
  1. 基本的治療としては、不適切な食習慣を適正化し体重を回復させる(月経が元の体重または標準体重の90%以上までの回復で月経が再開することが多い)。
  1. 体重が標準体重の70%以下の場合、あるいは著しい体重減少かつ体重減少傾向が続いている場合、月経誘導は行わず、体重回復が期待できる生活指導や専門医によるカウンセリングを勧める。
  1. 未婚女性の無月経で、第1度無月経の場合には、Holmstrom治療やクロミフェン療法が適応される。第2度無月経の場合は、Kaufmann治療を行う。無排卵性不妊症で第1度無月経の場合にはクロミフェン療法が第1選択となる。クロミフェン無効例や第2度無月経の場合にはゴナドトロピン療法を行う。

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

初診時無月経を評価するための検査例
  1. 低ゴナドトロピン性無月経であることを確認する。

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薬剤監修について:
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※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
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(詳細はこちらを参照)

体重減少を伴う無月経の診断手順
神経性食指不振症の診断基準
体重減少性無月経のホルモン療法の指針
神経性食欲不振症(anorexia nervosa)の診断基準 
著者校正/監修レビュー済
2016/07/21