今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 小川洋 福島県立医科大学会津医療センター 耳鼻咽喉科学講座

監修: 森山寛1) 東京慈恵会医科大学附属病院

監修: 小島博己2) 東京慈恵会医科大学 耳鼻咽喉科

著者校正/監修レビュー済:2023/08/16
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行った。
  1. 「概要・推奨」に推奨度を付記した。
  1. 本文については変更はない。

概要・推奨   

  1. 異物が確認できても安易に摘出を試みることをしてはいけない(推奨度1)
  1. 異物の種類により摘出する機器、方法を選択する必要がある(推奨度1)
  1. 最初の処置で外耳道、鼓膜に損傷を与えることなく異物をいかに摘出できるかが最大のポイントになる(推奨度1)

病態・疫学・診察 

疾患情報(疫学・病態)  
  1. 外耳道異物は有生物と無生物に分けられる。
  1. 有生物では昆虫、クモ、ダニなどがある。
  1. 無生物では玩具、食物の種子、綿棒の先端、ボタン型電池などさまざまなものがある。
  1. 異物の存在により耳の不快感、耳漏、痛みを訴える。
  1. 甲虫などの硬い昆虫が侵入すると激しい痛みを訴えることが多い。
  1. 異物を摘出しないと患者の症状は消失しない。
  1. 鼓膜を越えて異物が侵入すると難聴、めまい、顔面神経麻痺などの症状を呈することがある。
問診・診察のポイント  
問診のポイント:
  1. 何が入っているのか、その経緯

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文献 

奥野妙子:外耳道異物.CLIENT21-21-世紀耳鼻咽喉科領域の臨床-4.外耳・中耳、中野雄一(編), 中山書店, 2000;62-64.
小田恂:第三部 救急に必要な基本手技 14.耳・鼻の異物除去. 救急マニュアル2004, 総合診療, 2004;53:137-139.
中平光彦, 中谷宏章, 斎藤春雄, 他:高齢者の補聴器用電池外耳道異物2症例.耳鼻臨床, 1994;87:1215-1221.
柳内 充, 荒川卓哉, 林 達哉, 他:外耳道ポリビニルアルコール異物例.耳鼻臨床, 2008;101(8):587-589.
高木 明:耳鼻咽喉科処置の有用性 外耳道異物の異物除去法.耳鼻臨床, 2008;101(5)410-411.
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光および日本医科大学多摩永山病院 副薬剤部長 林太祐による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、 著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※同効薬・小児・妊娠および授乳中の注意事項等は、海外の情報も掲載しており、日本の医療事情に適応しない場合があります。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適応の査定において保険適応及び保険適応外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適応の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
小川洋 : 特に申告事項無し[2025年]
監修:森山寛 : 特に申告事項無し[2025年]
監修:小島博己 : 特に申告事項無し[2025年]

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