外耳道異物 :トップ    
監修: 森山寛 東京慈恵会医科大学附属病院
小川洋 福島県立医科大学会津医療センター耳鼻咽喉科学講座

概要

疾患のポイント:
  1. 外耳道異物は異物の存在が容易に確認されても、不用意に摘出行為をしてはいけない。
  1. 外耳道深部に存在する異物は摘出操作で容易に鼓膜損傷、外耳道損傷を来す。
  1. ボタン型電池は周囲組織の壊死を引き起こすことがあるため注意が必要である。
 
診断: >詳細情報 
  1. 外耳道、鼓膜所見:詳細な観察で診断がつく。
  1. 外耳道異物(右耳):<図表>
  1. 外耳道異物(左耳):<図表>
  1. 球形異物(BB弾):<図表>
 
重症度・予後: >詳細情報 
  1. 有生物の異物が外耳道深部に侵入し、鼓膜穿孔を引き起こしたり、顔面神経麻痺を生じたりすることがある。
 
治療:アルゴリズム  >詳細情報 
  1. 外耳道の屈曲している形態を理解し、器具の操作を行う。異物の性状を見極め、最も効果的な異物摘出方法を選択し、摘出に当たることが必要である。最初の異物摘出で摘出が困難な場合には全身麻酔下での摘出を考慮する。
  1. 激しい痛みを引き起こしている有生物の存在を認めた場合には、専門医紹介以前に8%キシロカインスプレーの噴霧、4%キシロカイン液の外耳道滴下で有生物を殺生する。鼓膜穿孔が疑われる場合には使用しない。この場合オリーブ油、サラダ油を滴下し有生物を殺生する。
 
手術適応・手術の選択:異物摘出方法: …

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

初診時検査例、異物摘出
  1. 詳細な視診、問診を行い、異物の種類、存在場所を推定し、摘出操作にうつる。
  1. 有生物に対してキシロカインの噴霧、滴下で殺生することができる。鼓膜穿孔がある場合、この薬剤で内耳麻酔を来し、激しいめまいを引き起こすことがある。
○ 有生物に対して、下記のいずれか1つを用いる

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

異物摘出にあたってのアルゴリズム
外耳道異物(右耳)
外耳道異物(左耳)
外耳道異物(右耳)
著者校正/監修レビュー済
2016/04/01