老人性難聴 :トップ    
監修: 森山寛 東京慈恵会医科大学附属病院
山岨達也 東京大学医学部附属病院 耳鼻咽喉科・聴覚音声外科

概要

疾患のポイント:
  1. 老人性難聴とは、高齢者にみられる聴力の生理的な年齢変化により生じる難聴、すなわち加齢に伴って徐々に進行する両側性感音難聴である。
  1. 鼓膜が正常で難聴の誘因がなく、中年以降に徐々に進行する、感音難聴では最も多い疾患である。
  1. 騒音下での聴取が困難となり、難聴が進むと子音の弁別に困難を覚え、さらに進行すると母音の弁別も困難となりコミュニケーションが高度に障害される。
 
診断: >詳細情報 
  1. 問診と標準純音聴力検査で診断に至ることが多い。遺伝性難聴を示唆する家族歴はなく、鼓膜所見は正常で、純音聴力検査では、両側同じ程度に高音域から聴力閾値が上昇し(<図表><図表>)、徐々に低・中音域まで障害される(<図表>)ことを特徴とする。自記オージオメトリではJerger分類のI型またはII型を示す。
  1. 難聴のほかの疾患を鑑別し診断となる。聴覚情報の中枢処理の遅延、音源定位の悪化などが特徴である。遺伝性難聴の一部、ミトコンドリア遺伝子異常、耳硬化症などが鑑別となる。(詳細: >詳細情報 )
  1. 難聴の鑑別診断と対応:アルゴリズム
  1. 老人性難聴(軽度難聴 高音急墜型):<図表>
  1. 老人性難聴(軽度難聴 高音漸傾型):<図表>
  1. 老人性難聴(中等度難聴 水平型・高音漸傾型):…

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

診断のための評価例
  1. 問診と標準純音聴力検査で診断に至ることが多い。
  1. 問診では、難聴の有無、その経緯、性状、めまい、耳鳴りの有無、既往歴:騒音曝露歴とその頻度、糖尿病、高血圧、腎臓病、脂質異常症の有無を確認する。
○ 下記検査をすべて行うことが望ましい。

追加情報ページへのリンク

薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

難聴の鑑別診断と対応
老人性難聴(軽度難聴 高音急墜型)
老人性難聴(軽度難聴 高音漸傾型)
老人性難聴(中等度難聴 水平型・高音漸傾型)
老人性難聴(重度難聴)
著者校正/監修レビュー済
2016/06/10