外耳・中耳腫瘍・グロームス腫瘍 :トップ    
監修: 森山寛 東京慈恵会医科大学附属病院
角田篤信 順天堂大学 耳鼻咽喉・頭頸科

概要

疾患のポイント:
  1. 外耳腫瘍とは、耳介または、外耳道の腫瘍のことである。
  1. 外耳、中耳腫瘍は外来で観察可能なものから頭蓋底手術を要する病変までさまざまである。
  1. 外耳道悪性腫瘍は百万人に数人のまれな腫瘍で扁平上皮癌が最も多い。中耳腫瘍は神経鞘腫、グロームス腫瘍などがあり、内頸静脈孔への進展がしばしばみられる。中耳悪性腫瘍はさらにまれであり、慢性中耳炎に合併する癌腫や横紋筋肉腫などがある。
 
診断:
  1. 診断の第1は腫瘍の存在を疑うこと。難治性の外耳道炎、湿疹に要注意。丁寧な外耳道処置・観察を行う。
  1. 病理診断と画像検査が必須である。画像診断の後、グロームス腫瘍以外は生検を考慮する。耳は敏感な器官であり疼痛のため十分な生検が取れないときや中耳腫瘍では全身麻酔での生検・迅速診断での確認を行う。
  1. 病理検査で悪性と判断されなくとも、骨破壊が存在すればさらに精査を進める。
  1. 外耳・中耳腫瘍: >詳細情報 
  1. グロームス腫瘍: >詳細情報 
 
治療:
  1. 治療は専門機関で行うことが一般的である。
 
専門医相談のタイミング:
  1. 診断に悩んだら、経過観察より専門医へ紹介することが望ましい。
 
臨床のポイント:
  1. 悪性では外耳道では扁平上皮癌が最多、中耳では癌腫、肉腫がある。
  1. 中耳腫瘍として、神経鞘腫、グロームス腫瘍などがある。

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

外耳・中耳腫瘍:初診時検査
  1. 外耳・中耳腫瘍を疑う場合は、必ず病理検査、画像診断検査を行う。
  1. 局所の清掃、顕微鏡・内視鏡での観察。生検(拍動性の中耳腫瘍は画像を優先・グロームス腫瘍を参考)
  1. 側頭骨CT(骨破壊、中耳病変の有無を確認する)
○ 以下の検査は必須である。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

外耳道・中耳腫瘍のアルゴリズム
グロームス腫瘍のアルゴリズム
外耳道骨腫
外耳道疣贅
外耳道癌:腺様嚢胞癌
外耳道癌:扁平上皮癌
中耳腫瘍:神経鞘腫
中耳腫瘍:頸静脈型グロームス腫瘍
進行した外耳道癌の例
頸静脈型グロームス腫瘍
著者校正/監修レビュー済
2016/07/21