唾液腺腫瘍 :トップ    
監修: 森山寛 東京慈恵会医科大学附属病院
吉原俊雄 東都文京病院 耳鼻咽喉科

概要

疾患のポイント:
  1. 唾液腺腫瘍とは、文字通り唾液腺に発生する腫瘍である。
  1. 2005年のWHO病理分類では良性10種類、悪性24種類に分類されていたが、2017年に第4版が発刊され、特に癌の組織型によって生物学的態度が規程された唾液腺腫瘍は良性腫瘍と悪性腫瘍、良性腫瘍の悪性転化があり、鑑別として非腫瘍性唾液腺腫瘤が存在する。
  1. 耳下腺腫瘍は良性腫瘍が多いが、顎下腺腫瘍は30~40%ほどが悪性で、舌下腺腫瘍のほとんどは悪性である。
  1. 腫瘤の増大がゆっくりと緩徐であり、無痛性、可動性良好の際に良性腫瘍想起する。大きい腫瘤だが、顔面神経麻痺は認められない。一方、疼痛や顔面神経麻痺が認められた場合に悪性腫瘍を想起する。
  1. 耳下腺:<図表>
  1. 顎下腺:<図表>
  1. 耳下腺悪性腫瘍:<図表>
  1. 耳下腺ワルチン腫瘍自潰:<図表>
 
診断: >詳細情報 
  1. 超音波検査、RIシンチグラム(核医学検査(Tc、Ga、FDG-PET)CT、MRI、唾液腺穿刺吸引細胞診(fine needle aspiration cytology、FNA)にて診断をする。ワルチン腫瘍を疑う場合Tcシンチグラムが有効である。ただし、FDG-PETは良性腫瘍でも集積像を示すことがあり、良・悪性の鑑別は困難である。転移例にしばしば有効である。
  1. 耳下腺腫瘍の診療方針のまとめ:アルゴリズム
 
予後評価: >詳細情報 

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

初診時検査例、術中迅速病理検査例
  1. 腫瘍のサイズ、進展範囲、周囲組織との関係などを知り、手術の適応や切除範囲の決定のためいくつかの検査が必須である。
○ 1)は非侵襲的で外来、術前の複数回検査が可能であり、FNAも有効であり必須検査の1つである。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
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※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

耳下腺腫瘍
唾液腺癌T分類(UICC 2009)
耳下腺
顎下腺
耳下腺悪性腫瘍
耳下腺ワルチン腫瘍自潰
ワルチン腫瘍 Tcシンチグラフィ(レモン負荷)
オンコサイトーマ Tcシンチグラフィ
良性多形腺腫 PET
耳下腺嚢胞
著者校正/監修レビュー済
2018/04/18

改訂のポイント:
  1. 頭頸部癌診療ガイドライン 2018年版3
に基づき一部改訂。


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