副咽頭間隙腫瘍 :トップ    
監修: 森山寛 東京慈恵会医科大学附属病院
加藤孝邦 東京慈恵会医科大学 耳鼻咽喉科

概要

疾患のポイント:
  1. 副咽頭間隙腫瘍とは、副咽頭間隙を占拠する腫瘍であり、副咽頭間隙内あるいはその周囲にある臓器から発生して進展してきた腫瘍の総称である。多くは良性腫瘍であるがまれに悪性腫瘍も発生する。
 
診断: >詳細情報 
  1. 咽頭後壁の粘膜下の腫脹や扁桃および咽頭側壁が押されて咽頭腔内の隆起した所見があれば、副咽頭間隙腫瘍を疑い触診し、画像診断を行う。口腔の歯科治療による金属アーチファクトを考慮するとMRIによる検査が最も有用である。
  1. MRI所見
  1. 副咽頭間隙を占拠する軟部組織像を呈する。
  1. 神経鞘腫の横断像(<図表>)では境界明瞭で平滑な類円形の腫瘍像、冠状断像(<図表>)では紡錘形の周囲平滑な腫瘍像を呈し、上下方向に由来神経が描出されることがある。
  1. 多形腺腫では、T1強調画像(<図表>)では筋組織と同程度の信号で、T2強調画像(<図表>)では分葉状の腫瘤で内部は多彩な組織構造を反映して不均一な高信号を示し、低信号の皮膜で覆われている。
  1. 悪性腫瘍の場合には周囲への浸潤像を示し、不均一な信号強度を呈することが多い。
  1. CT所見
  1. 副咽頭間隙の脂肪組織が消失し、軟部組織像にて占拠される。
  1. 穿刺細胞診
  1. 良性・悪性を治療前に知ることは大切である。エコーガイド下に穿刺細胞診を行う。
 
治療: >詳細情報 
  1. 治療は良性腫瘍では手術となり、悪性腫瘍では手術、放射線、化学療法など一般的な癌の治療と同じである。
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評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

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薬剤監修について:
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(詳細はこちらを参照)

多形腺腫
神経鞘腫
副咽頭間隙シェーマ
咽頭所見1
咽頭所見2
頸部所見
神経鞘腫CT像
多形腺腫CT像
神経鞘腫MRI像
神経鞘腫MRI冠状断像
著者校正/監修レビュー済
2016/04/01