唾石症 :トップ    
監修: 近津大地 東京医科大学
渡辺正人 東京医科大学病院 歯科口腔外科

概要

疾患のポイント:
  1. 唾石症とは、唾液腺導管内もしくは腺体内に結石が形成される疾患で、剖検症例の約1%に認められる。
  1. 唾石症は、唾液腺疾患のなかでも最も頻度が高い疾患の1つである。
  1. 好発部位は顎下腺が最も多く、次いで耳下腺で、舌下腺、小唾液腺には少ない。
  1. 好発年齢は大唾液腺では壮年者、小唾液腺では中年期以降である。性差は明らかではない。
診断: >詳細情報 
  1. 診察により、双指診で唾石を触知できる場合やX線写真、CT画像にて唾石を確認することにより診断となる。
  1. 顎下腺導管内唾石症:<図表>
  1. 顎下腺導管内唾石:<図表>
  1. 顎下腺腺体内唾石:<図表>
 
重症度・予後:
  1. 大唾液腺導管開口部付近の小さな唾石は自然排泄されることもある。それ以外の唾石は、一般的には外科的な摘出が必要である。
 
治療:アルゴリズム  >詳細情報 
  1. 大唾液腺導管開口部付近の小さな唾石を除き、治療には通常手術が必要である。
  1. 導管内(顎舌骨筋後端を境に、前方に存在する)の場合は口腔内からのアプローチで摘出する。腺体内唾石(顎舌骨筋後端を越えたもの)の場合は口腔外からのアプローチで顎下腺とともに摘出する。
  1. 急性炎症を呈している場合は、抗菌薬、鎮痛薬を投与する。
 
専門医相談のタイミング: >詳細情報 

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

初診時、確定診断するための検査例
  1. 画像検査により確定診断する。
○ 唾石の評価のため、推測される存在部位に合わせ、下記の1)~4)の検査を行う。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

唾石の臨床所見と治療
顎下腺導管内唾石症
顎下腺導管内唾石
顎下腺腺体内唾石
著者校正/監修レビュー済
2017/10/31