在宅人工呼吸管理 :トップ    
監修: 桑平一郎 東海大学医学部付属東京病院
石原英樹 医療法人徳洲会 八尾徳洲会総合病院

概要

ポイント: >詳細情報 
  1. 近年、患者の日常生活動作(activity of daily living 、ADL)やQOLの向上を重視する在宅医療が積極的にすすめられる傾向がある。
  1. 慢性疾患を抱える患者にとって、在宅で必要な医療が受けられることは大きなメリットである。
  1. このようななか、2005年の在宅呼吸ケア白書では、安全で安心な在宅呼吸ケア体制作りなどの課題が提言された。
 
NPPVかTPPVか?: >詳細情報 
  1. 導入の容易さと簡便性、患者に対する侵襲度の低さからは、まず非侵襲的陽圧換気療法(noninvasive positive pressure ventilation、 NPPV)が選択されるべきである。
  1. 誤嚥がある場合、喀痰などの気道分泌物が多く、自己喀出が困難な症例では、窒息の危険があるため、気道確保の観点からも気管切開下陽圧換気療法(tracheostomized positive pressure ventilation, TPPV)が望ましい。またNPPVを導入しているにもかかわらず、高二酸化炭素血症を伴う呼吸性アシドーシスあるいは低酸素血症が改善しない場合、まずNPPVの条件設定の変更を試みる。それでも改善が認められない場合、適応を十分考慮したうえでTPPVへ移行する。

適応と前提条件: >詳細情報 
  1. 換気療法 (Home mechanical ventilation、HMV)が適応となる病態は、肺胞低換気、言い換えれば高二酸化炭素血症を伴うⅡ型呼吸不全が中心となる。表(<図表>)にHMVの適応となり得る疾患を示す。
  1. 人工換気長期依存病態以外には入院の必要がない本人と介護者が、本療法の意義と限界や具体的な方法を理解し、地域の介護・福祉・医療資源による支援体制を最大限に活用して、病院外で生活する意欲を自発的に表明されることである。
  1. さらに、必要な介護技術を習得した複数の介護者の確保が不可欠になる。

準備とチェックポイント: >詳細情報 

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

在宅人工呼吸療法の基本診療体制
在宅人工呼吸症例数の変遷
HMVの適応疾患
在宅人工呼吸基礎疾患
肺胞換気量と二酸化炭素分圧
準備・ 指導・ 訓練の チェックリスト
診療体制
在宅人工呼吸療法の今後の課題
著者校正/監修レビュー済
2016/09/02