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インフルエンザ

著者: 大場雄一郎 大阪府立急性期・総合医療センター 総合内科

監修: 具芳明 国立国際医療研究センター病院 AMR臨床リファレンスセンター

著者校正/監修レビュー済:2019/08/19
参考ガイドライン:
  1. Clinical Practice Guidelines by the Infectious Diseases Society of America:2018 Update on Diagnosis, Treatment, Chemoprophylaxis, and Institutional Outbreak Management of Seasonal Influenza Clinical Infectious Diseases 2019;68(6):e1–47

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概要・推奨  

  1. インフルエンザ迅速診断キットは、特異度は高いが感度が高くないため、疑いの強いケースの診断確定はできるが診断除外はできない。したがって、ある程度疑っているケースでのみ実施が推奨される(推奨度2)
  1. 受診時にインフルエンザを疑うケースに対して、ルーチンで胸部X線写真やCTといった画像検査を行う必要はない。しかし、呼吸不全などインフルエンザウイルス性肺炎や二次性細菌性肺炎を疑うケースでは胸部画像検査は推奨される(推奨度3)
  1. 特に心・肺・肝・腎疾患や糖尿病や免疫不全などの合併症リスクのある患者、高齢者、入院患者、ノイラミニダーゼ阻害薬投与のメリットがあると思われる患者にはインフルエンザ発症から48時間以内のタミフル内服とリレンザ吸入開始が推奨される(推奨度2)
  1. ノイラミニダーゼ阻害薬投与の適応があると考えられ、投薬アドヒアランスが困難と思われる患者ではゾフルーザ1回内服またはイナビル1回吸入の使用を考慮してもよい(推奨度3)
  1. ノイラミニダーゼ阻害薬投与の適応があり、内服や吸入が困難な乳幼児や重症入院患者では、ラピアクタ使用を考慮してもよい(推奨度3)
  1. 麻黄湯は漢方薬で、頭痛・悪寒・発熱・腰痛・関節痛・咳などの感冒症状の緩和に有効とされている(推奨度3)
  1. インフルエンザの解熱鎮痛薬としてはアセトアミノフェンの使用が望ましい(推奨度2)
  1. インフルエンザ発症による、合併症や重症度や死亡率でのリスクがあると考えられる基礎疾患のある被曝者では、曝露後予防を考慮し、タミフルまたはリレンザの予防投与を考慮してもよい(推奨度2)
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、インフルエンザ治療薬の選択とエビデンスについて加筆修正を行った。

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すべての医療従事者の皆様に敬意を表します。
人々の健康を守っていただき、ありがとうございます。
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