インフルエンザ :トップ    
監修: 具芳明 国立国際医療研究センター病院 AMR臨床リファレンスセンター
大場雄一郎 大阪府立急性期・総合医療センター 総合内科

概要

疾患のポイント:
  1. インフルエンザとは、気道粘膜にインフルエンザA、もしくはBウイルスが感染して引き起こされる呼吸器感染症である。季節型インフルエンザは例年12月~3月頃に流行し、例年1月~2月に流行のピークを迎える。
  1. 上気道、下気道症状に加え、発熱、頭痛、筋肉痛を伴う。 
  1. インフルエンザは、感染症法の5類感染症の定点報告対象に分類される。通常の臨床実地の現場での届け出義務はないが、インフルエンザ定点医療機関及び基幹定点医療機関(病床数300以上の内科・外科医療機関)では、インフルエンザと診断された症例数を週単位(月~日)で最寄りの保健所に届け出る必要がある。
  1. また、学校保健安全法で第二種感染症に指定されており、「発症した後五日を経過し、かつ、解熱した後二日(幼児では三日)を経過するまで」を出席停止の期間の基準としている。
  1. 隔離等、感染予防・公衆衛生面での注意点: >詳細情報  

診断: >詳細情報 
  1. ポイント:
  1. 問診で病歴を照合し、症状、経過、曝露歴でインフルエンザを疑う場合は、迅速診断テストを行う。
  1. 典型的な病歴は、インフルエンザ流行期かインフルエンザと診断されている人物と接触後数日以内に、急な発熱、筋肉痛、頭痛、倦怠感、空咳、咽頭痛、鼻汁といったインフルエンザ様症状を認めることである。
  1. なお迅速診断キットの感度は60~70%、特異度は97~99%と報告されている。迅速診断テストは、発症から24~48時間で感度上昇する。ただし、発症直後・36時間以降・治療開始後は特に感度が低く偽陰性に注意を要する。 エビデンス 
  1. インフルエンザを強く疑うが迅速診断テスト陰性で、検査による診断を確定する必要がある場合は、半日~1日ぐらい時間を空けて迅速診断テストを再検することもある。インフルエンザ様症状やインフルエンザらしい病歴がある場合は、検査陽性ならほぼ診断確定できる。しかし陰性でも偽陰性の可能性があるため、除外診断は困難である。
  1. 症状:

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

初診時検査例
  1. 問診で病歴を照合し、症状、経過、曝露歴でインフルエンザを疑う場合は、迅速診断テストを行う。迅速診断キットの感度は60~70%、特異度は97~99%と報告されている。 エビデンス 
  1. インフルエンザを強く疑うが迅速診断テスト陰性で、検査による診断を確定する必要がある場合は、半日~1日ぐらい時間を空けて迅速診断テストを再検することもある。
  1. インフルエンザ様症状やインフルエンザらしい病歴がある場合は、検査陽性ならほぼ診断確定できる。しかし陰性でも偽陰性の可能性があるため、除外診断は困難である。
○ 病歴をもとに、1)を測定して診断する。必要に応じて半日から1日おいて再検することもある。

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著者校正/監修レビュー済
2018/02/28

編集部編集コンテンツ:
 
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