難聴 :トップ    
監修: 森山寛 東京慈恵会医科大学附属病院
小森学 小島博己 東京慈恵会医科大学 耳鼻咽喉科

概要

症状のポイント:
  1. 難聴とは、聴覚が低下した状態のことである。
  1. 伝音難聴は薬物および手術で治癒する可能性がある難聴である。
  1. 感音難聴は急性発症の場合は治癒する可能性があるが、慢性発症の場合は治癒する可能性は低いとされる。
 
緊急対応: >詳細情報 
  1. 難聴においては緊急対応を要するものは少ない。準緊急としてめまいを伴う場合、腫瘍、中耳真珠腫(<図表>)、突発性難聴、外リンパ瘻(内耳窓破裂症)、Hunt症候群がある。
 
症状治療・診断的治療: >詳細情報 
  1. 原因部位と程度によって手術(鼓膜形成術/鼓室形成術/アブミ骨手術/人工内耳埋込術)、薬物治療(ステロイド、ビタミンB12、ATP製剤など)、補聴器などが選択される。
 
専門医相談のタイミング: >詳細情報 
  1. 専門の検査が必要なことがほとんどであるため、問診と音叉での検査(Weber検査)で難聴が疑わしい場合には専門医に相談をする必要がある。急性発症の場合は準緊急レベルでの対応が必要である。小児においては小児難聴を扱う専門機関での精査を要する。
 
診断へのアプローチ:(身体診察: >詳細情報 ・鑑別疾患: 鑑別疾患 ・アルゴリズム:アルゴリズム
  1. 障害の原因、部位により、伝音難聴と感音難聴に大別される。混合性難聴は両者を併せ持つものである。器質的な障害を認めないにもかかわらず、難聴を呈するものを機能性難聴と呼ぶ。
  1. 発症時期により急性発症と慢性発症に分けられる。厳密な定義はないものの、数日~数週間以内の発症を急性とすることが多い。また、数カ月~数年単位で徐々に悪化したものが慢性発症である。急性発症の場合、急性中耳炎(<図表>)、突発性難聴、急性低音障害型感音難聴を想起する。慢性発症の場合、老人性難聴、耳硬化症、聴神経腫瘍、慢性中耳炎…

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

初診時検査例
  1. 必ず純音聴力検査を行い、必要に応じてティンパノグラムを追加する。また、ステロイドの使用前に一般採血などは行っておく。
○ 1)を行い、必要に応じて2)を行う。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

難聴疾患診断のフローチャート
弛緩部型真珠腫の鼓膜所見(右耳)
急性中耳炎の鼓膜所見(右耳)
騒音性難聴のオージオグラム
著者校正/監修レビュー済
2016/04/01