手指の変形、ヘバーデン結節 :トップ    
監修: 落合直之 キッコーマン総合病院外科系センター
稲垣克記 昭和大学 整形外科

概要

所見のポイント:
  1. 一般に40歳代以降の女性に好発し示指と中指に好発する疾患で、発生は加齢とともに増加する。
  1. 原因に遺伝的素因があるとされているが証明されておらず原因は不明である。
  1. なお、近位指節間(PIP)関節に発症した変形性手指関節症をブシャール結節(Bouchard nodes)という。
 
緊急対応: >詳細情報 
  1. 化膿性関節炎は緊急対応が必要な疾患である。
 
症状治療:
  1. 治療は診断に基づいて行われる。
 
専門医相談のタイミング: >詳細情報 
  1. 爪周囲炎、瘭疽以外の疾患はリウマチ・膠原病内科または整形外科専門医、手でリウマチ専門医を有する医師に相談する必要がある。
 
診断へのアプローチ:(診察: >詳細情報 )
  1. 手指の変形を来す疾患として、ヘバーデン結節、関節リウマチ、乾癬性関節炎、結晶誘発性DIP関節炎、成人Still病、multicentric reticulohistiocytosis(多中心性細網組織球症)爪周囲炎、瘭疽などを想起し、単純X線、CRPやESR、リウマチ因子、抗CCP抗体などの評価を行う。
 
鑑別疾患:(鑑別疾患のリスト: 鑑別疾患 )
  1. 下記が頻度の高い疾患である。
  1. 頻度の高い疾患: >詳細情報 
  1. 爪周囲炎、瘭疽、関節リウマチ、結晶誘発性DIP関節炎、乾癬性関節炎、成人Still病、multicentric reticulohistiocytosis(多中心性細網組織球症)
 
ヘバーデン結節:
  1. まとめ:

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

ヘバーデン結節の診断のための評価例
  1. 慢性の経過と特徴的なX線所見より診断する。関節リウマチなどの鑑別疾患を考慮しながら診断を確定する。よって血液生化学検査は必須となる。
  1. 鑑別のための検査
  1. 爪周囲炎、瘭疽:WBC、CRP、単純X線検査を行う。
  1. 関節リウマチ:CRP、RA、MMP-3、抗CCP抗体を検査する。
  1. 結晶誘発性DIP関節炎:単純X線検査と生検を行う。
  1. 乾癬性関節炎:単純X線にてpencil in cup像の有無をみる。皮膚病変を観察する。
  1. 成人Still病:ムチランス型RAとの鑑別はきわめて難しく経過をみてゆく。
  1. multicentric reticulohistiocytosis(多中心性細網組織球症):DIP関節から発症し不安定性を伴う。本疾患もムチランス型RAとの鑑別はきわめて難しく悪性腫瘍の併発などの経過をみてゆく。
○ 通常は臨床所見と1)で診断可能であるが、非典型的経過例では逐次2)~8)を行う。

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薬剤監修について:
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※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
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ヘバーデン結節治療のアルゴリズム
著者校正/監修レビュー済
2016/08/19