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慢性閉塞性肺疾患

著者: 長瀬隆英 東京大学 内科学専攻器官病態内科学講座

監修: 長瀬隆英 東京大学 内科学専攻器官病態内科学講座

著者校正/監修レビュー済:2019/10/26

概要・推奨  

  1. 喫煙は気流閉塞を引き起こし、肺機能低下の経年変化を促進させる。禁煙は肺機能の低下速度を遅延させ、その後の死亡率を減少させる。禁煙は、COPDの発症リスクを減らし、COPDの進行を停止させる最も効果的な方法である(推奨度1)
  1. インフルエンザワクチンはCOPDの増悪による死亡率を約50%下げるため、すべての患者に接種を勧める(推奨度1)
  1. 経口ステロイド薬の長期投与は推奨されない。吸入ステロイド薬(単剤)は高用量であっても、1秒量の経年的な減少で評価したCOPDの進展への抑制効果は示さないただし、%1秒量が50%未満の重症以上のCOPDで増悪を繰り返す患者(例えば過去3年に3回以上)では、持続的な高用量吸入ステロイド薬は増悪の頻度を減少させる(推奨度4)。
  1. 吸入ステロイド薬・長時間作用型β2刺激薬(配合薬)は、COPD患者の肺機能や運動耐容能や呼吸困難感をより改善し、増悪を減少させる可能性がある。ただし、総死亡数に影響はない結果が有り、また、長期安全性に関しては、肺炎のリスクが増加する可能性が報告されている(推奨度1)
  1. 長時間作用型吸入抗コリン薬のチオトロピウムは、COPD患者において肺機能、QOLの改善をもたらし、増悪発現回数と死亡率を減少させる(推奨度1)
  1. 喀痰調整薬カルボシステイン投与がCOPD増悪の予防に有効である(推奨度1)
  1. 呼吸リハビリテーションはCOPD患者の日常生活を全人的に支援する医療システムである。呼吸リハビリテーションでは薬物療法により症状が軽快している患者においても、さらに相加的な上乗せの改善効果を得ることができる(推奨度1)
  1. 低酸素血症を示すCOPDに対して長期酸素療法(1日15時間以上)は生存率を改善する(推奨度1)
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、処方例について加筆を行った。


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