麻薬患者届出の義務 :トップ    
監修: 林寛之 福井大学医学部附属病院
山上浩 湘南鎌倉総合病院 救急総合診療科

概要

ポイント:
  1. 麻薬中毒とは、麻薬及び向精神薬取締法において、「麻薬、大麻又はあへんの慢性中毒」と定義されている。
  1. 麻薬中毒者に定義されている麻薬、大麻、あへん中毒者を診察した場合に届け出義務が生じ、届け出を怠った場合、医師が罪に問われる可能性がある。
  1. 刑事訴訟法第239条と「平成17年07月19日第一小法廷決定平成17年(あ)第202号覚せい剤取締法違反被告事件」の判例に基づき、違法薬物の所持・使用など犯罪行為を疑ったら、公務員には告発の義務があり、公務員でなくても告発をしても守秘義務違反にはならないと考えられる。
  1. 麻薬中毒者の届け出:アルゴリズム
  1. 麻薬及び向精神薬取締法:<図表>
 
覚せい剤、その他違法薬物の届け出について: >詳細情報 
  1. 覚せい剤については使用・所持者を診察しても、医師に届け出の義務はない。刑事訴訟法第239条第1,2項に基づいて、捜査機関への告発は妥当とされる。
  1. 違法薬物に関する医師の届け出義務について:<図表>
  1. 違法薬物の所持・使用に関する通報:アルゴリズム
 
危険ドラッグについて: >詳細情報 
  1. 脱法ハーブを含めた脱法ドラッグは、2014年7月「危険ドラッグ」に名称変更された。
  1. 医薬品医療機器等法により危険ドラッグは、指定薬物に加えて、「指定薬物と同等以上に有害な疑い」がある薬物も規制の対象となった。
  1. 危険ドラッグについては、現在、医師に通報義務は科せられていない。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

麻薬中毒者の届け出
違法薬物の所持・使用に関する通報
麻薬及び向精神薬取締法
違法薬物に関する医師の届け出義務について
危険ドラッグ製品例
著者校正/監修レビュー済
2016/04/22

編集履歴:
2018年9月5日 修正
修正箇所:
厚生労働省 地方厚生局 麻薬取締部のウェブサイトURLを修正