口腔白板症 :トップ    
監修: 近津大地 東京医科大学
金子忠良 日本大学歯学部口腔外科学講座

概要

疾患のポイント: >詳細情報 
  1. 白板症は口腔粘膜でみられる白色病変の総称である。
  1. 白板症は臨床的にも組織学的にも他のいかなる疾患にも分類されない白斑あるいは白板であり、口腔粘膜の角化病変である。前癌病変であり、表面形態は平坦、波状、ヒダ状、軽石状などさまざまで、そのタイプも均一なものから不均一なものまでみられる。
  1. 白板症の原因または誘因は、喫煙や口腔内における物理的な慢性刺激である場合が多い。
  1. 口腔の前癌病変には白板症以外に、臨床的にも組織学的にも他の疾患に分類されないビロード状の紅斑である紅板症があり、実際にはこれらの病変は共存してみられることも多い。白板症と紅板症はともに悪性潜在能を有し、癌化率は紅板症のほうが高い。
 
診断: >詳細情報 アルゴリズム
  1. 視診にて口腔粘膜に白色病変を認め、厳密には細胞診・組織診にて他の疾患を除外することで診断する。
  1. 細胞診の結果がClassⅢ以上であれば、生検組織検査を施行する。その際切除範囲の決定にはルゴールによる生体染色などを参考として、切除マージンを決定する。
  1. 白板症:平坦型(leukoplakia simplex):<図表>
  1. 白板症:平坦型、紅斑混在型(leukoplakia erosiva):<図表>
  1. 白板症:隆起型(leukoplakia verrucosa):<図表>
 
重症度・予後: >詳細情報 
  1. 白板症は前癌病変(正常な組織よりも癌を発生しやすい形態学的に変化した組織:WHO)とされ、10年累積癌化率は約10%とされている。
 
治療:<…

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

初診時、フォローアップ時の評価例
  1. 問診、診察によって白板症がみられたら、自覚症状を参考に臨床型(タイプ)分類を行う。
  1. 術前検査を施行する。その際必要があれば、腫瘍マーカーの検査も併せて施行する。
  1. 病変の大きさにより切開生検または摘出生検を選択施行する。
○ 1)~7)は初診時必須項目である。白板症が疑われる場合、8)~10)を行った後、11)を行う。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

白板症の治療アルゴリズム
白板症:平坦型(leukoplakia simplex)
白板症:紅斑混在型(leukoplakia erosiva)
白板症:隆起型(leukoplakia verrucosa)
著者校正/監修レビュー済
2016/05/27