結核性髄膜炎 :トップ    
監修: 具芳明 国立国際医療研究センター病院 AMR臨床リファレンスセンター
森野英里子 国際医療研究センター病院 呼吸器内科

概要

疾患(疫学・病態)のまとめ: >詳細情報 
  1. 結核性髄膜炎とは、結核菌によって生じる髄膜炎である。亜急性の無菌性髄膜炎として認識されることが多い。
  1. 髄膜炎のほか脳結核腫、脊髄結核なども中枢神経結核に含まれる。中枢神経結核の中で最も頻度が高いのが髄膜炎である。
 
診断: >詳細情報 
  1. ポイント:
  1. 髄液検査で結核菌を検出(核酸増幅検査で結核菌陽性または培養検査で陽性)すれば確定診断である。
  1. ただし、髄液の抗酸菌検査の感度が低いため、髄液所見、臨床経過、患者背景、インターフェロンγ放出試験、画像所見、他疾患の除外による総合判断によって臨床診断することが多い。
  1. 結核による他臓器病変がある症例では、他臓器病変からの検体採取と菌検査も重要である。
  1. 髄液検査:
  1. 髄液検査としては以下の特徴を認める。
  1. 初圧の上昇。
  1. リンパ球優位の細胞増加(10~500/μL程度)。ただし、発病間もない時期では、好中球優位のこともある。
  1. 蛋白濃度の増加(10~500mg/dL程度)。
  1. グルコース濃度の低下(20~40mg/dL程度)。
  1. ADA上昇(8~10 IU/L以上)。ただし胸水検査におけるほどの有用性は示されていない。
  1. 抗酸菌塗抹検査、抗酸菌培養検査、結核菌核酸増幅検査(PCR法など)陽性。
  1. その他一般細菌、真菌の培養陰性。
  1. 悪性細胞陰性。
  1. 血液検査:
  1. インターフェロンγ放出試験陽性またはツベルクリン反応陽性。
  1. 画像検査:
  1. 頭部造影MRI:髄膜(特に脳底部)の造影効果を認める。
  1. 胸部X線、胸部CT:肺結核や粟粒結核の合併を認めることがある。感染管理上重要。
 
合併症・並存疾患: >詳細情報 

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

検査例:
  1. 髄液検査で結核菌を検出(PCR陽性または培養陽性)すれば確定診断である。
  1. ただし、髄液の抗酸菌検査の感度が低いため、髄液所見、臨床経過、患者背景、インターフェロンγ放出試験、画像所見、他疾患の除外による総合判断によって診断することが多い。
○ 成人、結核性髄膜炎疑いの患者では下記 1)~ 9) を行う。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
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(詳細はこちらを参照)

無菌性髄膜炎の鑑別(結核性髄膜炎の診断までの流れ)
結核性髄膜炎の造影MRI画像(造影FLAIR)
結核性髄膜炎と結核腫の頭部造影MRI
結核性髄膜炎治療中に生じた脳梗塞
粟粒結核の画像(胸部X線)
粟粒結核の画像(胸部単純CT)
著者校正/監修レビュー済
2017/08/31


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