腫瘍熱 :トップ    
監修: 佐治重衡 福島県立医科大学
内藤陽一1) 長谷川依子2) 1)国立研究開発法人 国立がん研究センタ... 2)千葉西総合病院 腫瘍内科

概要

疾患のポイント:
  1. 腫瘍熱とは、不明熱および担癌患者の発熱において、重要な鑑別項目である。
  1. 担癌患者の発熱において、腫瘍熱は最も一般的な原因である(41%)。特に、白血病、リンパ腫、肉腫、心房粘液腫、腎細胞癌、肝転移で頻度が高い。
 
診断: >詳細情報 
  1. 腫瘍熱の公式な診断基準は存在しない。
  1. Changは、①37.8°C以上の発熱が1日1回以上②発熱の期間が2週間以上③感染症が除外できる④アレルギーが否定できる⑤7日以上のエンピリックな抗菌薬治療に反応しない⑥ナプロキセンにより解熱する――という6項目を提唱している。
 
症状治療・診断的治療 >詳細情報 
  1. 発熱性好中球減少症を起こしている癌患者では、速やかに感染源を検索し、抗菌薬投与を行う。
  1. 補助的治療として、アセトアミノフェン、アスピリン、非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs)などの解熱薬で、全身状態を管理する。
 
専門医に紹介: >詳細情報 
  1. 嫌気性菌感染や特殊な検査が必要なウイルス感染が疑われる場合は、感染症専門医にコンサルトする。

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

診断のための検査例
  1. 腫瘍熱は臨床症状のみで診断することはできない。感染症など他の熱の原因除外診断する
○ 病歴や身体所見の評価後、1)2)を行い感染症を除外する。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
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腫瘍熱診断のアルゴリズム
著者校正/監修レビュー済
2017/10/31