肩関節周囲炎、肩関節拘縮 :トップ    
監修: 落合直之 キッコーマン総合病院外科系センター
玉井和哉1) 吉川勝久2) 1)東都文京病院整形外科 2)獨協医科大学 整形外科学教室

概要

疾患のポイント
  1. 肩関節周囲炎、肩関節拘縮とは50歳代前後に発症する誘因のない動きの制限を伴った肩関節痛のある症候群である。いわゆる五十肩。
 
診断: >詳細情報 
  1. 外傷、基礎疾患、肩関節疾患を除外する。
  1. 挙上135°以下、肩甲上腕関節に限局した可動域制限がある。
  1. 反対側に比較して可動域制限を有する。
  1. 画像検査上は正常にみえる。
 
重症度・予後 >詳細情報 
  1. 一般的には予後は良好だが、何らかの障害を残す頻度が高い。
  1. 疼痛、可動域の改善は治療開始より平均6カ月、発症より平均12カ月である。
  1. Freezing phase、Frozen phase、Thawing phaseの経過をたどる。
  1. Freezing phase:疼痛が著しい時期、約4週間以内
  1. Frozen phase:拘縮が生じ日常生活で支障を来す時期、3~12カ月以上
  1. Thawing phase:痛みも肩の動きも改善してくる時期
 
治療: >詳細情報 
  1. Freezing phase、Frozen phase、Thawing phaseの時期に応じて治療を行う。
  1. Freezing phase:疼痛軽減を目的に、安静、保温、薬物療法を行う。
  1. Frozen phase:可動域改善を目的に、温熱療法、振り子運動、ストレッチ、理学療法、パンピングを行う。
  1. 3~6カ月の保存療法無効例、満足のいく可動域の獲得をしていない症例には外科的治療を行い、術後早期よりリハビリテーションを開始する。
 
専門医相談のタイミング: >詳細情報 

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

診断のための評価例
  1. 内科疾患の除外疼痛、可動域、鑑別疾患の評価を行う
○ 1)- 7)を行う。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
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治療アルゴリズム
著者校正/監修レビュー済
2017/12/25