今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 高岸憲二 群馬大学名誉教授/佐田厚生会佐田病院

監修: 竹下克志 自治医科大学整形外科

著者校正/監修レビュー済:2022/03/02
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 頑固な石灰沈着性腱炎に対する治療法、鏡視下石灰除去術に踏み切る前治療としてエコーガイド下石灰除去および体外衝撃波による石灰除去の紹介を追記した

概要・推奨   

  1. 急性の石灰沈着性滑液包炎は、腱板内に沈着した石灰が肩峰下滑液包へ流出して発生する結晶性滑液包炎である。突然発症する例が多い。
  1. 腱板内に沈着した石灰が大きくなり、慢性化してインピンジメント症状や関節拘縮を引き起こすこともある。
  1. 無症候性の石灰沈着症の発生率は人口の2.7~20%で、30~50歳に好発する。有症状の沈着症は50歳前後であり、女性(男女比は3:2)と棘上筋腱に多い。
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病態・疫学・診察 

疾患情報(疫学・病態)  
  1. 肩には肩関節以外に、機能的関節である肩峰下滑液包を囲む肩峰、烏口肩峰靱帯、腱板で形成される第2関節がある。
 
肩の解剖

a:肩関節の冠状断像
b:三角筋を取り除いて肩峰下滑液包を上方より見た図

出典

著者提供
 
  1. 多くの石灰沈着性滑液包炎は、腱板に沈着していた石灰が肩峰下滑液包へ流出して白血球に貪食され、肩峰下滑波包内に急性炎症を誘発する疾患である。突然発症する。
  1. 腱板内に沈着した石灰が大きくなり、慢性化してインピンジメント症状を引き起こすこともある。
  1. 病理学的には石灰沈着部の腱板の骨付着部には著明な変性所見がみられ、結晶成分の分析ではハイドロキシアパタイトである。
  1. 加齢による腱の退行変性や力学的負荷などにより石灰の沈着が誘発され、最終的にハイドロキシアパタイトの結晶が結晶誘発性滑液包炎を発症させる。
  1. 無症候性の石灰沈着症の発生率は人口の2.7~20%で、30~50歳に好発する。有症状の沈着症は50歳前後であり、女性(男女比は3:2)と棘上筋腱に多い。
  1. 急性例では、石灰が肩峰下滑液包へ流出して、あるいは腱内で吸収されると急速に激痛は消退する。多くの急性例は対症療法のみで次第に軽快する。
問診・診察のポイント  
問診:
  1. 発症形式を確認する。原因なく急に発症したか?慢性か?

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オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光および日本医科大学多摩永山病院 副薬剤部長 林太祐による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
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尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
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(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
高岸憲二 : 特に申告事項無し[2024年]
監修:竹下克志 : 講演料(第一三共(株))[2025年]

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石灰沈着性滑液包炎

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