C型肝炎 :トップ    
監修: 金子周一 金沢大学大学院
竹原徹郎 大阪大学 内科系臨床医学専攻消化器内科学

概要

疾患のポイント:
  1. C型肝炎とは、文字どおりC型肝炎ウイルス(hepatitis C virus、HCV)による肝炎である。血液を介して感染する。1990年までは輸血後約10%の症例で肝炎がみられたが、それ以降は輸血のスクリーニングが導入されて激減した。現在は違法薬物注射の回し打ち、刺青、ピアスなどでHCV陽性血液に曝露されることにより発症する。家族内感染、性行為感染はまれである。
  1. C型肝炎ウイルス感染により急性肝炎を発症するが、不顕性肝炎にとどまることが多い。その後約70%の患者は慢性肝炎に移行し、肝硬変・肝癌へ進展する。
  1. 現在はC型急性肝炎の届け出(5類感染症で届け出義務あり)は年間数十例と少ないが、新規の感染は年間数1.000例存在すると推計されている。HCV持続感染者は1%程度で国内に150万人とされ、低年齢層に少なく高年齢層に多い。
  1. C型肝炎は、感染症法の5類感染症に分類され、診断した医師は、7日以内に最寄りの保健所に届け出る必要がある。

診断: >詳細情報 
  1. ポイント:
  1. HCV感染を疑った場合にはHCV抗体検査およびHCV-RNA(real time PCR法)を行う。HCV抗体陰性であればほとんどの場合HCV血症はないと考えてよい。ただし、HCV感染後最初の1カ月間はHCV抗体陰性の場合がある。逆に、HCV抗体陽性であっても必ずしも現在のHCV感染を意味するわけでなく、HCV-RNA検査による確認が必要となり、血中のHCV-RNAを検出することによりHCV感染が確定する。
  1. 急性感染か慢性感染かの評価:
  1. 急性肝炎とは、ウイルス感染などにより一過性の肝障害を生じる状態である。HCVを感染すると2~6カ月の潜伏期間を経て急性肝炎を発症する。劇症肝炎に進展することはまれである。
  1. 一方、慢性肝炎は肝障害が6カ月以上にわたって継続する状態をいう。
 
ゲノタイプ・セロタイプ・遺伝子検査: >詳細情報 
  1. ポイント:

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

診断のための検査例
  1. HCV感染を疑った場合にはHCV抗体検査およびHCV-RNA(real time PCR法)を行う。
  1. HCV抗体はHCV感染後最初の1カ月間は陰性の場合があり(window period)、HCV抗体陰性であってもHCV感染を除外できない。
  1. HCV-RNAは早ければ感染後数日から陽性となり、HCV-RNA検査により血中のHCV-RNAを検出することによりHCV感染が確定する。
○ HCV感染を疑った場合にはHCV抗体検査およびHCV-RNA(real time PCR法)を行う。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

C型肝炎の治療選択
C型肝炎の治療薬とその特徴
著者校正/監修レビュー済
2018/05/15

改訂のポイント:
  1. C型肝炎治療ガイドライン(第6.1版)2018年3月
に基づき治療指針と薬剤情報について改訂を行った。


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