非アルコール性脂肪性肝炎(NASH) :トップ    
監修: 金子周一 金沢大学大学院
伊藤義人 京都府立医科大学大学院 医学研究科

概要

疾患のポイント:
  1. 非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の診断は、脂肪肝を伴う慢性肝疾患から既知の慢性肝疾患を除外した後に肝生検を行い、その病理学的所見に基づいて下す。
  1. 疾患の頻度は高く、2009~2010年の検診受診者非飲酒者5,075名をもとにした推計では、肝臓の線維化が進展したNASH症例だけでも受診者の1.9~2.7%を占めるとされる。[2]  エビデンス 
  1. NASHには肥満を背景とする原発性NASH以外に、消化器の外科治療後症例、原因の明らかでない代謝疾患に基づく症例など二次性NASHが知られている。 エビデンス  二次性NASH症例の場合は、誘因となる因子と増悪因子をスクリーニングして、その除去に努める。
  1. Ludwigによる脂肪肝炎の分類:<図表>
 
診断: >詳細情報 
  1. 脂肪肝を伴う慢性肝疾患から、アルコール性肝障害、薬物性肝障害、ウイルス性肝炎などのほかの慢性肝疾患を除外した後に、肝生検を行ってその病理学的所見に基づいてNASHの診断を下す。 エビデンス 
 
原因疾患・合併疾患: >詳細情報 
  1. 生活習慣病(肥満症、高血圧、脂質異常症、耐糖能異常、糖尿病)、脳・心血管疾患(虚血性心疾患、狭心症、ラクナ梗塞、脳梗塞)、睡眠時無呼吸症候群の合併の評価を行う。
 
重症度・予後: >詳細情報 

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

初診時の鑑別疾患除外、合併症の評価のための検査
  1. ウイルス性肝炎、ヘモクロマトーシス、ウィルソン病、自己免疫性肝疾患などを除外する。
  1. 合併症である、肝臓がん、高血圧・脂質異常・糖尿病・狭心症などを評価する。
○ ほとんどすべての患者で6)を行う。糖尿病の評価目的で8)9)を考慮する。鑑別として、ウイルス性肝炎、ヘモクロマトーシス、ウィルソン病、自己免疫性肝疾患の除外目的でそれぞれ1)2)3)4)を考慮する。肝癌の合併を疑った場合は7)を考慮する。

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薬剤監修について:
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※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
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Ludwigによる脂肪肝炎の分類
NAFLDの肝疾患関連死
NASHの肝組織像 (HE染色)
著者校正/監修レビュー済
2017/04/27