脂肪肝(NAFLD) :トップ    
監修: 金子周一 金沢大学大学院
今一義 渡辺純夫 順天堂大学 消化器内科学

概要

疾患のポイント:
  1. 非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)とは、非アルコール性脂肪肝(NAFL)と非アルコール性脂肪肝炎(NASH)を含む疾患概念である。
 
診断: >詳細情報 
  1. 肝脂肪変性を画像検査(腹部超音波検査、CT、MRI)で確認し、有意な飲酒歴がなく(エタノール換算で男性30g/日、女性20g/日未満)、他の肝疾患が除外されればNAFLDの診断となる。
  1. NAFLDの10人に1人の割合でNASHの症例が含まれる。非侵襲的な手段で初期のNASHを診断するのは困難であり、肝生検を行うか、定期的な経過観察を行う。
  1. NASHのスクリーニング診断:アルゴリズム
 
重症度・予後: >詳細情報 
  1. 血小板値、凝固機能、血清線維化マーカー(ヒアルロン酸、IV型コラーゲン、P-III-P)、画像所見(エラストグラフィによる肝硬度測定を含む)から肝硬変への進展の有無をみる。
  1. 肝生検でNAFLとNASHを鑑別する。
  1. NAFLD患者の肝生検画像:<図表>
 
治療: >詳細情報 
  1. 治療の第1選択は、NAFL・NASHのいずれに対しても食事・運動療法である。 エビデンス 
  1. 治療効果は血清AST、ALT値、γ-GTP値で判定する。
  1. NASHと診断された場合は、積極的な薬物療法も考慮する(参照: NASH )。
  1. NAFLD患者の治療の基本:…

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

肝脂肪沈着を証明するための画像検査例
  1. 肝臓の脂肪沈着を証明する。腹部超音波検査が低コスト、低リスクのため施行しやすいが、より客観的な評価のためには腹部CT、腹部MRIが推奨される。コストや被曝の問題を考慮して選択するべきである。
○ 肝機能障害の原因として脂肪肝を疑う場合、下記の検査を行う。コストの点で1)が第1選択となる。画像検査では他の器質的肝疾患の鑑別も目的の1つである。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
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NASHのスクリーニング診断
NAFLD患者の治療の基本
NAFLD患者の腹部エコー画像
NAFLD患者の肝生検画像
著者校正/監修レビュー済
2017/06/30