高尿酸血症・痛風治療薬(薬理) :トップ    

中原 保裕1) 『今日の臨床サポート』編集部2) 1)(有)ファーマシューティカルケア研究... 2)

概要

まとめ:
  1. 痛風・高尿酸血症の治療薬には、尿酸生成抑制薬、尿酸排泄促進薬、尿酸分解酵素薬、アシドーシス治療薬、痛風発作治療薬などが用いられる。
  1. 尿酸生成抑制薬であるアロプリノール(ザイロリック)、フェブキソスタット(フェブリク)、トピロキソスタット(トピロリック)や、尿酸排泄促進薬であるプロベネシド(ベネシッド)、ベンズブロマロン(ユリノーム)は、痛風および高尿酸血症に保険適用がある。一方、尿酸分解酵素薬であるラスブリカーゼ(ラスリテック)は、がん化学療法に伴う高尿酸血症が保険適用である。
  1. 高尿酸血症の薬物療法:<図表>
  1. 高尿酸血症の治療薬の作用:<図表>
 
薬剤選択:
  1. 確実に薬物治療の適応となるのは、痛風発作を繰り返すとき、痛風結節を認めたとき、クレアチニンが上昇したときに限るというのが、日本のガイドラインとは異なる考え方としてある。
  1. 尿酸排泄低下型の高尿酸血症では尿酸排泄剤を、尿酸生成過剰型では産生抑制薬を第1選択とする考え方もあるが、排泄薬を使用する際には尿のアルカリ化が必要で痛風結節、尿路結石、腎障害がある場合には禁忌である。それに対し産生抑制薬は適応が広く、排泄低下型にも使用できるため、産生抑制薬を第1選択にするとよいと考えている。
  1. また、高血圧を合併しているときは、ARBであるニューロタンも尿酸を低下する効果を認めているため、選択肢の1つである。
  1. なお、急性の痛風発作が落ち着くまで、予防治療は開始すべきでなく、落ち着き次第治療を開始する。
  1. 痛風発作を繰り返すとき、クレアチニンが上昇したときの尿酸の目標値は、6.8mg/dl未満、痛風結節がある場合には5mg/dl未満を目指す。
 
腫瘍崩壊症候群予防:
  1. ポイント:
  1. まずは、腫瘍崩壊症候群発症に対する正確なリスク評価を行い、リスクごとに適切な予防を行うことが重要である。(リスク評価詳細については( 腫瘍崩壊症候群  を参照にしてほしい)
  1. 低リスク患者の予防治療:
  1. 低リスク患者に対して…

追加情報ページへのリンク

  • 高尿酸血症・痛風治療薬(薬理)に関する詳細情報
  • 高尿酸血症・痛風治療薬(薬理)に関する画像 (3件)
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

高尿酸血症の薬物療法
高尿酸血症の治療薬の作用
著者校正/監修レビュー済
2016/04/22