化膿性関節炎 :トップ    
監修: 岸本暢将 聖路加国際病院
宇都宮雅子 東京医科歯科大学 膠原病・リウマチ内科

概要

疾患のポイント:
  1. 化膿性関節炎とは、関節の細菌感染症である。無治療の場合、数日間で関節破壊を来し機能障害も起こし得る内科的準緊急疾患である。
  1. 単関節炎あるいは少関節炎をみた際、特に疼痛や腫脹・発赤など炎症所見の強い場合は化膿性関節炎の可能性について必ず評価する。
  1. 罹患関節としては膝が約50%と最多で、続いて足関節・股関節など下肢の大関節に多いが、手関節や肩関節などにもみられる。関節への感染経路としては血行性が最も多く、その他、骨髄炎からの波及・皮膚軟部組織感染症からの波及・外傷による直接感染・関節注射などによる医原性などがある。
  1. 化膿性関節炎の起因菌は、成人では黄色ブドウ球菌が最も多く、レンサ球菌がそれに続く。 エビデンス 
 
診断:アルゴリズム  >詳細情報 
  1. 著明な出血傾向や穿刺部位の軟部組織感染症などの禁忌がない限り、関節穿刺を行う。 <図表>  エビデンス 
  1. 少量の関節液でも採取し、3Cs; Cell count(細胞数)、Culture(グラム染色・培養)、Crystals(結晶の鏡検)について評価する。<図表><図表><図表>
  1. 関節液中白血球数における化膿性関節炎の感度・特異度・陽性尤度比:

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

診断のための検査例
  1. 病因評価のために関節液穿刺・関節液検査を行う。
○ 単(少)関節炎患者では原則全例に関節穿刺を施行し、以下1)~3)を評価する。検体が1滴しか採取できなかった場合は、培養検査に提出する。

追加情報ページへのリンク

薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

化膿性関節炎 診断・治療アルゴリズム
痛風性関節炎 関節液の偏光顕微鏡所見
偽痛風発作 関節液のグラム染色所見
膝関節穿刺
化膿性関節炎 関節液グラム染色
著者校正済:2016/08/19
現在監修レビュー中